Schedule

  • 5月26日(火) ヘルムート・ラッヘンマンの室内楽
  • 5月28日(木) ヘルムート・ラッヘンマンオーケストラ作品展「協奏二題」
  • 5月31日(日) 2009年度武満徹作曲賞本選演奏会

ヘルムート・ラッヘンマン オーケストラ作品展 「協奏二題」 Helmut Lachenmann “Two Concertos” 2009年5月28日[木]19:00 コンサートホール

飯森範親(指揮)
岡 静代(クラリネット)、橋本晋哉(テューバ)
東京交響楽団

・ラッヘンマン:アカント 〜 オーケストラを伴う独奏クラリネットのための音楽(1975/76)[日本初演]〔26'〕
・ラッヘンマン:ハルモニカ 〜 独奏テューバを伴う大オーケストラのための音楽(1981/83)[日本初演]〔30'〕

★各曲の演奏前に作曲家自身による解説を行ないます。

全席指定:一般 ¥ 3,000 学生 ¥ 1,000(税込) 
* 曲目、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
* 就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
* ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします

【公演について】

オーケストラ音響の極北。
ラッヘンマンの2大”協奏曲”、理想のソリストを迎え、待望の日本初演。
演奏家にも聴衆にも緊張と集中の持続が求められるラッヘンマンのオーケストラ曲だけでいかに演奏会を構成するか、作曲家および指揮者とアイデアを練りました。その結果、独奏楽器を伴う作品から代表的な2曲に、作曲者自身による解説を組み合わせて構成することにしました。音響的にも、またソリストが居ることにより視覚的にも変化に富んでいることと、特殊なサウンドのラッヘンマン作品には聴衆への事前の解説がより深い関心と理解の助けになるはずと考えたからです。
加えて、これらのソロ楽器には素晴らしい日本人プレーヤーがいることも大きなきっかけでした。クラリネットは室内楽作品展に続き岡静代が、そして珍しい“テューバ協奏曲”では、やはり現代音楽シーンで絶大な信頼を集めている橋本晋哉が独奏を受け持ちます。さらに、歌劇『マッチ売りの少女』演奏会形式日本初演や、オーケストラための《書》世界初演など、数々のラッヘンマン作品を上演してきた東京交響楽団も、ラッヘンマンの指名による出演です。指揮は、東京交響楽団の正指揮者であり、ラッヘンマンの故郷シュトゥットガルト近郊、ロイトリンゲンはヴュルテンベルク・フィルの指揮者も務める飯森範親。なお、オーケストラは、合奏練習に先立ち、特殊奏法習得のために数日間のパート練習も積まなければならず、より効率的な練習のために大井剛史(指揮者・プラハ在住)をアシスタントに起用し、作曲家とともにすでに打ち合わせを重ねています。
今回の2曲はいずれも日本初演であり、これらの曲にCDで親しんでいる現代音楽ファンも、ライヴはまったく新しい体験になるはず。研ぎ澄まされたラッヘンマンの耳がもたらす壮絶なオーケストラ音響に、この機会にぜひ触れてください。

【演奏曲目について】

◎アカント 〜 オーケストラを伴う独奏クラリネットのための音楽(1975/76)[日本初演]
Accanto - Musik für einen Klarinettisten mit Orchester
独奏クラリネット(バスクラリネット持ち替え)はもとより、バックのオーケストラも弦楽器(並びも変則的!)を中心にさまざまな特殊奏法を駆使して驚異の音響空間を生み出す。息が詰まるような弱音をはじめ、その異様なサウンドは、スコアを見ても想像がつかないほど。ユニークなのは、モーツァルトの《クラリネット協奏曲K.622》を録音したテープ(CD)を演奏と同時に再生し、楽譜の指示によりその音量を調節するという仕掛けがあること。古今のクラリネット曲の共存がどのような効果をもたらすか、ライヴならではのお楽しみである。演奏時間約26分。
エドゥアルド・ブルンナー委嘱作品
世界初演:1976年5月30日 ザールブリュッケン「20世紀の音楽」
ハンス・ツェンダー(指揮)、エドゥアルド・ブルンナー(クラリネット)、ザールブリュッケン放送交響楽団
◎ハルモニカ 〜 独奏テューバを伴う大オーケストラのための音楽(1981/83)[日本初演]
Harmonica - Musik für großes Orchester mit Tuba
音楽史上でも数少ない“テューバ協奏曲”であり、超絶技巧と特殊奏法を終始要求される独奏テューバは過酷そのもの。曲の終盤では、客席内に配置したパーカッション(サンダーシートor合わせシンバルorタムタム)を炸裂させるなど、《アカント》に比べると、オーケストラも全体にダイナミックなサウンドとなっている。演奏時間約30分。
ザールラント放送協会委嘱作品
世界初演:1983年5月15日 ザールブリュッケン「20世紀の音楽」
ハンス・ツェンダー(指揮)、リヒャルト・ナハツキ(テューバ)、ザールブリュッケン放送交響楽団

[試聴]

音楽出版社「Breitkopf & Hältel」のサイトでは、今回の演奏会で取り上げるラッヘンマン作品の一部がそれぞれ試聴できます。
(下記リンク先のページ左側の「オーディオサンプル」の下にある「Listen」という文字をクリックしてください。)

アカント 〜 オーケストラを伴う独奏クラリネットのための音楽
http://www.breitkopf.com/feature/werk/1110

ハルモニカ 〜 独奏テューバを伴う大オーケストラのための音楽
http://www.breitkopf.com/feature/werk/1123