荒木経惟 写狂老人A ARAKI Nobuyoshi: Photo-Crazy A

展覧会についてEXHIBITION

最新作を中心に、初期作品や進行中のプロジェクトなどもまじえ、「大光画」、「空百景」、「花百景」、「写狂老人A日記 2017.7.7」、「八百屋のおじさん」、「ポラノグラフィー」、「非日記」、「遊園の女」、「切実」の9つのセクションで紹介します。

3. 花百景 新作

江戸時代の絵師、伊藤若冲の《百花図》に触発されたこのシリーズは、咲き誇り、枯れてゆく花を捉えたモノクロームプリント100点からなります。繊細で重層的なグラデーションは、まさにモノクロームの豊かな表現によるものです。従来の作品に見られた人形などの小道具を排して花だけを捉えており、荒木のより純化された眼差しが感じられます。

《花百景》2017