荒木経惟 写狂老人A ARAKI Nobuyoshi: Photo-Crazy A

展覧会についてEXHIBITION

最新作を中心に、初期作品や進行中のプロジェクトなどもまじえ、「大光画」、「空百景」、「花百景」、「写狂老人A日記 2017.7.7」、「八百屋のおじさん」、「ポラノグラフィー」、「非日記」、「遊園の女」、「切実」の9つのセクションで紹介します。

2. 空百景 新作

荒木の自宅のバルコニーから日々の「空」を捉えたモノクロームプリント100点のシリーズ。タイトルは、葛飾北斎の『富嶽百景』にちなみます。空は、荒木自身もっとも「手強い」と語るモチーフで、すぎゆく雲や大気の状態、光や影をあたかも物(ブツ)として捉えるかのような作品は、此岸と彼岸(この世とあの世)に対する荒木の眼差しを感じさせます。

《空百景》2017