ホール施設案内

東京オペラシティ コンサートホール:
タケミツ メモリアル

東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルは、1997年9月10日にオープンしたコンサート専用ホールです。
音響的に最もよいとされているシューボックスタイプで、高い天井には大胆な変形ピラミッド型を採用し、内装には振動体・共鳴体として優れている「天然木」を使用。現代の最新音響技術を用いて、設計いたしました。これにより、ホール自身が、分離よく明瞭に響き、引き締まった低音とメローで艶のある音色を持つ巨大な楽器となります。天窓から溢れる自然光とともに、温かく心落ち着く空間を提供いたします。

客席数:1632席(車椅子席 4席を含む)

「タケミツ メモリアル」名について

武満徹はコンサートホールの基本コンセプトをはじめ、設計段階から深く携わり、芸術監督としてオープニング企画を監修してまいりましたが、オープニングを前に他界されました。氏への感謝と敬愛の念をこめてコンサートホール名に「タケミツ メモリアル」をつけ加えました。
また、ホワイエの中央には、武満氏のレリーフ(宇佐美圭司作)を配しております。

レリーフ設置日:1998年2月20日

作者の宇佐美圭司氏(1940 ─ 2012)は武満氏と古くからの友人で、武満氏の著作の装幀・装画を手がけたことでも知られています。
レリーフは縦75センチ×横105センチで、銅板にあしらわれた地模様の中央に武満氏の横顔が浮かび上がっています。大理石の柱に映え、見る場所によって光の表情が微妙に変化します。

レリーフについて

30代後半の武満徹の横顔をモニュメントにした。彼を知る人々にもまた直接会うチャンスを持たなかった多くの音楽を愛する人々にも、一度見たら忘れられない彼のプロフィール。
モニュメントは銅板の腐蝕(私の「道行き」とタイトルされたドゥローイング)のなかから、そんな彼が光の反射を受けて一瞬こちら側に語りかけてくれるようなものにしたかった。

(宇佐美圭司)