B→C バッハからコンテンポラリーへ
146 近藤 千花子(クラリネット)

チラシ拡大

日時:
2012年11月20日[火]19:00
会場:
リサイタルホール     ホールへの行き方

東響クラリネット奏者のB→C。
バッハ、新古典主義からコンテンポラリーへの系譜を辿る意欲的なプログラム。

  • 【アンコール曲】 ・レーガー:ロマンス ト長調

[出演]

クラリネット:近藤 千花子
ピアノ&チェンバロ:寺嶋陸也 *
チェロ:桑田 歩 **

[曲目]

  • J.S.バッハ:協奏曲 ト短調 BWV1056a */**
  • J.M.モルター:クラリネット協奏曲第4番 ニ長調 */**
  • B.バルトーク/寺嶋陸也編:《ミクロコスモス》から **
    第63番「つぶやき」/第79番「J.S.B.へのオマージュ」/第113番「ブルガリアン・リズム1」/第114番「主題と転回」/第115番「ブルガリアン・リズム2」/第97番「ノットゥルノ」/第123番「スタッカートとレガート2」/第124番「スタッカート」/第125番「舟遊び」/第130番「田舎のおふざけ」
  • B.マルティヌー:クラリネットとピアノのためのソナチネ(1956)*
  • B.マントヴァーニ:クラリネット・ソロのための《バグ》(1999)
  • E.-P.サロネン:クラリネットとチェンバロのための《ミーティング》(1982)*
  • 細川俊夫:エディ ─ クラリネットのための(2009)
  • L.バーンスタイン:クラリネットとピアノのためのソナタ(1941〜42)*

  • チケット情報
  • 公演について
  • 出演者プロフィール
  • インタビュー

チケット情報

[料金]全席自由
¥3,000(税込)
[チケット発売日]
Arts友の会優先発売 :6月22日[金](特典:10%割引)
一般発売:6月29日[金]
インターネット予約受付開始(予定):7月3日[火]10:00〜
[チケット取り扱い]
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:167-342)

公演について


「クラリネットのリサイタルというと、ドビュッシーなどのフランス近代作品、そしてシューマン、ブラームスといったドイツ・ロマン派を中心とした選曲が多いですが、せっかくのB→Cなので、あえてそういった曲は含めず、バッハと私の大好きな新古典主義的要素を持つ曲、コンテンポラリーという三層構造のプログラムを考えました。」
そうコメントを寄せた東京交響楽団クラリネット奏者・近藤千花子のB→Cは、一味違うアプローチでこの楽器の魅力を浮き彫りにするプログラム。さまざまな作曲家たちの曲から醸し出される空気や時代感にあわせ、柔軟で多彩なクラリネットの音色も聴いてほしいと、D管、C管、B♭管の3種類を用いての演奏です。
B♭管よりやや明るくオーボエの音色に近いC管で奏でるバッハ。そのバッハより10年ほど後に生まれたモルターのチャーミングで親しみやすい曲はD管クラリネットのために書かれたもの。いずれもたっぷり聴ける機会は多くないその音色にも注目です。そのほかピアノ小品集として有名な《ミクロコスモス》をクラリネットとチェロの温かな響きで楽しむかと思えば、コンピューター用語の“バグ”の意をもつマントヴァーニ作品、クラリネットとチェンバロの疾走感が印象的なサロネンや、“静”の要素を感じる細川作品など現代曲も個性派ぞろい。楽しくリサイタルを締めくくるにはピッタリなバーンスタインの《ソナタ》まで、彼女が創りだす「個性」というスパイスを効かせた美しい響きをたっぷり味わってください!

出演者プロフィール

近藤 千花子(クラリネット)

Chikako Kondo, clarinet
1983年神奈川県横浜市生まれ。9歳よりクラリネットを始める。 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2005年東京藝術大学音楽学部を首席卒業。安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。在学中、学内モーニングコンサートにて広上淳一指揮、藝大フィルハーモニアとフランセのクラリネット協奏曲、新卒業生紹介演奏会にてモーツァルトのクラリネット協奏曲を共演。2006年桐朋オーケストラアカデミー研修課程修了。東京交響楽団とモーツァルトのクラリネット協奏曲を共演。第22回日本木管コンクール第1位、コスモス賞受賞。第6回コンセール・マロニエ21 木管部門第1位。第14回日本木管コンクール、第78回日本音楽コンクール第2位。第2回Beijing International Music Competition第3位。 これまでにクラリネットを磯部周平、山本正治、村井祐児の各氏に師事。室内楽を吉田将氏に師事。現在、東京交響楽団クラリネット奏者。

インタビュー

近藤千花子

東京交響楽団クラリネット奏者であり、今年9月からはロンドンの英国王立音楽院に留学中の近藤千花子さん。
彼女自身「他でもないB→Cという場でのリサイタル。プログラミングは相当悩みましたが、面白いプログラムになったと自負しています」と語る、その詳細についてお答えいただきました。

今回のB→Cでは、バッハ、現代曲、そして新古典主義の作品が並びました。

クラリネットリサイタルでかなりの確率で演奏される、ドビュッシー、シューマン、ブラームスの作品を今回敢えて1曲も入れず、違うアプローチからクラリネットの魅力を表現したいと思いました。
私は新古典主義の音楽が好きなので、バルトークやマルティヌーらの1900年代前半から半ばに作られた曲を入れ、バッハ、現代曲と組み合わせた3層構造のプログラムにしました。それぞれの時代感や作曲家のもつ‘空気’と併せて、クラリネットの多彩な音色も聴いて頂きたいと強く思ったのです。
クラリネットは調の違うD管、C管、B♭管の3種類を使います。J.S.バッハの《協奏曲》BWV1056aはチェンバロ協奏曲が原曲ですが、オーボエでも良く演奏されるので、今回はオーボエの音色に近いC管で演奏しようと考えました。モルターの《クラリネット協奏曲第4番》はD管のための作品。D管クラリネットを聴く機会は少ないので、その音色にも注目して頂きたいです。モルターはJ.S.バッハより10年位後に生まれた作曲家で、彼が作曲した一連のクラリネット協奏曲は現在知られているなかで最も古いクラリネット協奏曲では?とも言われています。とてもチャーミングで親しみやすい曲だと思います。

バルトークの《ミクロコスモス》はクラリネットとチェロによる演奏ですね。

今回チェロの桑田歩さんにバッハとモルターの2曲で通奏低音をお願いしていましたが、欲が出て何かチェロとの2重奏を演奏したいと思いました。そこで作曲家でもある、今回の共演者の寺嶋陸也さんから《ミクロコスモス》をこのデュオで演奏するというアイデアを頂き、編曲して頂きました。クラリネットとチェロならではの温かい響きを楽しんで頂ければと思います。

現代曲もバラエティに富んだ作品が並びました。

マントヴァーニの《バグ》はクラリネットの特性をよくつかんでいる曲です。バグは虫のことではなく、コンピュータ用語のバグのこと。サロネンの《ミーティング》は、クラリネットとチェンバロによる現代曲を探していたところ、出会いました。二つの楽器がほぼ同じ音形で進行し、疾走します。そしてサロネン作品の‘動’に対して‘静’の要素を持つ邦人作品を探して出会ったのが、細川俊夫さんのソロ曲でした。

ラストにバーンスタインを持って来たのは?

このソナタはバーンスタインの若い頃の作品で、後の《ウエスト・サイド・ストーリー》の要素を強く感じられます。第2楽章のリズムは、速い5拍子でノリが良く、曲のクライマックスは最高潮に盛りあがります。演奏会を締めくくるにはぴったりだと思います。

オーケストラプレイヤーとして、またソリストとして、近藤さんはどんな奏者をめざしていらっしゃるのでしょうか?

オーケストラで演奏することは、あらゆる作曲家とその時代感に触れられるという点でとても魅力的ですね。オーケストラの中のクラリネットは『変幻自在』です。時にはハーモニーの中で響きを支え、他の木管楽器のソロをサポートし、時には作曲家に書いてもらったとびきり素敵なソロを演奏する・・・。私自身そういった色々な役割に、柔軟に対応できる奏者でありたいと常に思っています。
ソリストとしては、楽譜から得られる情報に個性というスパイスを加え、オーケストラをはじめ、さまざまな経験から培った“アイデアの引き出し”から、その時感じている音楽や想いをどれだけダイレクトに伝えることができるか…を大事に考え、演奏したいと思っています。普段、私はオーケストラで2番パートを、つまり主に「合わせる」仕事をしているので、その分ソロでは「自分の音楽に対する意志」を強く持つことも心掛けています。

*曲目、演奏曲順、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。


主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社

ページトップ

東京オペラシティ コンサートホール/リサイタルホール


閉じる