公演スケジュール

エッセイ:新時代のコスモポリタンペーテル・エトヴェシュの世界
インタビュー:「僕にとって音楽面での父親的存在」藤倉 大 ペーテル・エトヴェシュを語る

アーティスト プロフィール

ペーテル・エトヴェシュ [作曲家・指揮者・2014年度武満徹作曲賞審査員]
Peter Eötvös, composer / conductor / judge of Toru Takemitsu Composition Award 2014

作曲家/指揮者/教育者。1944年、当時ハンガリー領だったトランシルヴァニア地方のセーケィウドヴァルヘィ生まれ。ブダペスト音楽院で作曲を、ケルン音楽大学で指揮を学んだ後、シュトックハウゼン・アンサンブルや、西ドイツ放送電子音楽スタジオで活動した。1978年、ピエール・ブーレーズに招かれ、アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督に就任、1991年までその職を務めた。
指揮者として、BBC響、ウィーン放送響などで首席客演指揮者等を歴任したほか、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、クリーヴランド管、NHK響、ミラノ・スカラ座、ロイヤル・オペラ・ハウス、グラインドボーン・オペラ、パリ・シャトレ座など、世界の主要オーケストラ・歌劇場に定期的に客演している。作曲家としては、伝統的な西洋音楽から現代音楽、電子音楽、さらに民俗音楽にわたる広範な音楽要素を、洗練された手法で自在に融合する作風を特徴とし、特に1990年代以降、声楽と管弦楽のための《 アトランティス》(1995)やオペラ『三人姉妹』(1996-97)などの大規模作品の成功により、一気に世界的な名声を獲得、各地で再演を重ねている。近年では、ベルリン・フィルほかの委嘱による《チェロ・コンチェルト・グロッソ》(2010/11)や、五嶋みどりとロサンゼルス・フィルによって初演されたヴァイオリン協奏曲《ドレミ》(2012)のほか、2013/14シーズンでは2013年10月に世界初演された『パラダイス・リローデッド(リリス)』に加え、今後はオペラ『ゴールデン・ドラゴン』や、ベルリン・フィル12人のチェリストたちによる《Dodici》などの初演が予定されている。
またカールスルーエおよびケルン音楽大学教授を歴任したほか、「国際エトヴェシュ・インスティテュート」、「ペーテル・エトヴェシュ現代音楽財団」を設立し、教育者としても熱心な活動を続けている。これまでにバルトーク賞(1997)、モナコ・プリンス・ピエール財団作曲賞(2008)、グラミー賞ノミネート(2004&2013)など受賞多数。作品は、Editio Musica BudapestSalabertRicordi BerlinSchott Musicから出版されている。

オフィシャルサイト http://www.eotvospeter.com/

マルティン・グルービンガー(パーカッション)  5/22「ペーテル・エトヴェシュの音楽」
Martin Grubinger, percussion

“パーカッションの魔法使い”と評されるオーストリア出身のマルチパーカッション奏者。多くの著名オーケストラと共演、また世界中の名だたるホールにて演奏している。彼のために書かれた作品も多く、ドルマン《フローズン・イン・タイム》(2007)、ペーテル・エトヴェシュ指揮ウィーン・フィルと録音したチェルハ《打楽器とオーケストラのための協奏曲》(2008)、タン・ドゥン《Tears of Nature》(2012)などがある。
今シーズンのハイライトとして、ソリストとしてHK・グルーバー《Into the Open》の世界初演が予定されているほか、ワシントン・ナショナル響、ウィーン・フィル、ピッツバーグ響、BBCフィル、マーラー室内管、カメラータ・ザルツブルクなどとの共演がある。
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス、カメラータ・ザルツブルク、フィルハーモニー・ケルン、フィルハーモニー・ミュンヘン、ウィーン・コンツェルトハウスなどのアーティスト・イン・レジデンスを務めたほか、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン、ボン=ベートーヴェン、ザルツブルク、バーデンバーデン等の音楽祭に定期的に出演、2013年のルツェルン・フェスティヴァルでは「アーティスト・エトワール」(スター演奏家)となった。
2010年のファーストCD『ドラムン・チャント』、DVD『パーカッシヴ・プラネット』はドイツ・グラモフォンから発売され、以来いくつかのレーベルからリリースされている。
ザルツブルク生まれ。リンツ・ブルックナー音楽院とザルツブルク・モーツァルテウム音楽院にて学ぶ。多数の受賞歴がある。

オフィシャルサイト http://www.martingrubinger.com/

杉山洋一(指揮) 5/25「2014年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Yoichi Sugiyama, conductor

1969年生まれ。桐朋学園大学作曲科を経て、95年イタリアに留学。指揮者として2000年のアンサンブル・モデルンのツアーを皮切りに、ウィーン・モデルン、パリの秋、ミラノ・ムジカ、ベルリン芸術アカデミーなどの音楽祭で、オーケストラ・ミラノ・ムジカ、クラングフォーラム・ウィーン、レミックス・アンサンブル、ベルリン・ノイエ・ムジーク室内アンサンブル、アルター・エゴ等の現代音楽アンサンブル、オーケストラを指揮してヨーロッパ、アメリカのコンサートホール、劇場に出演している。東京では東京都交響楽団、東京シンフォニエッタ、東京混声合唱団、四国二期会オペラ公演『ファルスタッフ』、望月京作曲・無声映画『瀧の白糸』などを指揮。作曲家としては、ヴェネチア・ビエンナーレ、ミラノ・ムジカ、ボローニャ・アンジェリカ音楽祭等のほか、東京混声合唱団、多治見少年少女合唱団、ブルーノ・カニーノ/大井浩明デュオ、安江佐和子、瀬尾/加藤ピアノ・デュオ、東京現音計画などから委嘱を受けている。

NHK交響楽団 5/22「ペーテル・エトヴェシュの音楽」
NHK Symphony Orchestra, Tokyo

NHK交響楽団の歴史は、1926年にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。今日に至るまで、カラヤン、アンセルメ、カイルベルト、マタチッチなど世界一流の指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。現在N響が擁する指揮者陣は、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、名誉客演指揮者アンドレ・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。

近年N響は、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)をはじめ、全国各地で約120回の演奏活動を行っている。また2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演するなど、その活動と演奏は国際的にも高い評価を得ている。

オフィシャルサイト http://www.nhkso.or.jp/

東京フィルハーモニー交響楽団  5/25「2014年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Tokyo Philharmonic Orchestra

1911年創立。2011年に日本のオーケストラとして最初の100周年を迎える。約150名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ日本を代表するオーケストラ。「定期演奏会」や「午後のコンサート」、「こども音・楽・館」などの自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、NHKにおける『名曲アルバム』や、FM『ブラボー!オーケストラ』の他、さらに『題名のない音楽会』などにより全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開し、クラシック音楽の広い普及に努めている。

オフィシャルサイト http://www.tpo.or.jp/

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