略歴
Biography
撮影: 浪川正男
- 1905
- 旭川に生まれ、翌年一家は東京に移る。
- 1924(19歳)
- 隣家に住む高村光太郎を自作の詩を携えて訪ね、以後親交。
- 1926(21歳)
- 早稲田大学入学(翌年中退)。親友の遭難死に衝撃を受ける。
- 1927(22歳)
- 高村とともにゴッホの作品を見る。太平洋画会研究所に学ぶがアカデミックな指導に馴染めずまもなく退所。
- 1928(23歳)
- 高村の勧めでフランス帰りの画家・川島理一郎のもとで学び、古代ギリシアに関心を深める。同時にオディロン・ルドンに惹かれる。
- 1930(25歳)
- この頃画家になることを決意。
- 1932(27歳)
- 詩人・画家の宮崎丈二主宰の詩誌『河』の同人となり、約5年にわたり詩や評論を寄稿。
- 1933(28歳)
- 松本竣介、鶴岡政男らと親交。
- 1934(29歳)
- この頃よりギリシア彫刻をモチーフとする制作がはじまる。
- 1937(32歳)
- 自由美術家協会の結成に参加(1959年退会)。
- 1943(38歳)
- 戦時下にあたり、ギリシアモチーフにかわり日本の埴輪や仏像を多く描く。1945年の敗戦後は一時ギリシアモチーフに戻る。
- 1951(46歳)
- 復興する都市に新しい美を発見し、それをキュビスム等を咀嚼しながらを描き、徐々に抽象に接近。
- 1954(49歳)
- 明快な線の構成による抽象に達する。
- 1956(51歳)
- 著作集『抽象』刊行。
- 1958(53歳)
- 欧米のアンフォルメルや抽象表現主義との出会いを経て、さらに新しい抽象を探求。
- 1974(69歳)
- 次男で画家の史男没(享年32)。翌75年に長男で画家の紀夫没(享年35)。
この頃、形象的なものへの傾きと豊かな詩情を湛えた独自の抽象を確立。
- 1982(77歳)
- 北海道立近代美術館で個展。
- 1987(82歳)
- 東京国立近代美術館で個展。
- 1988(83歳)
- 水彩画連作〈石窟の時間〉。
- 1993(88歳)
- 大画面による〈生の記録〉連作はじまる。
- 1994(89歳)
- 世田谷美術館で個展。
- 1996(91歳)
- 文化功労者。
- 1997(92歳)
- 没(享年92)