篠山紀信展 写真力

展覧会について

50年にわたって様々な手法・テーマで撮影された作品を厳選し、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体、美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションで紹介します。

BODY:裸の肉体、美とエロスと闘い

篠山は、初期の造形的なヌードから70年代の「激写」シリーズ、『Santa Fe』(宮沢りえ)、『water fruit』(樋口可南子)など社会現象にまでなった写真集などで、つねに時代のヌード表現を切り開いてきました。またダンサーやアスリート、刺青の男たちなど、篠山には人間の肉体が見せる変幻自在の動きと表情に対する飽くなき関心が一貫して見られます。社会の常識やモラルとのせめぎ合いのなかで表現するという、このテーマ特有のスリリングさ、そして日本の伝統的な美意識に対する関心など、様々な要素が篠山をたえず挑戦へと駆り立ててきました。時代の変化を凌駕するスピードでそれに応えてきた篠山の成果を紹介します。


宮沢りえ 1991年


ウラジミール・マラーホフ 1998年

ページトップへ
東京オペラシティアートギャラリー