B→C バッハからコンテンポラリーへ
206 益田展行(ギター)

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日時:
2018年11月20日[火]19:00
会場:
リサイタルホール     ホールへの行き方

東京国際ギターコンクール最高位ほか、
数々の国際コンクールで上位入賞を果たした実力派。
「闇から光へ」をテーマに、若きバッハ弾きが誘う世界。

  • 【アンコール曲】 ・J.S.バッハ:プレリュード、フーガとアレグロ BWV998 より「プレリュード」
    ・J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003 より「アンダンテ」

[出演]

益田展行(ギター)

[曲目]

  • ブローウェル:HIKA(悲歌)─ 武満徹の思い出に(1996)
  • 武満 徹:すべては薄明のなかで ─ ギターのための4つの小品(1987)
  • J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
  • ブリテン:ダウランドによるノクターナル ─《重き眠りよ来たれ》にもとづくリフレクションズ op.70(1963/65)
  • J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 二長調 BWV1012

  • チケット情報
  • 公演について
  • 出演者プロフィール
  • インタビュー

チケット情報

[料金]全席自由
¥3,000(税込)
[チケット発売日]
Arts友の会優先発売:6月16日[土](特典:10%割引)
「インターネット予約」会員優先発売:6月21日[木]
一般発売:6月23日[土]
[チケット取り扱い]

公演について


© TAKUMI JUN

家族全員がクラシックギターを弾き、父と兄もプロ奏者という、ギター一家に生まれ育った益田展行。これまで東京国際ギターコンクール最高位(1位なし2位)や、ヨーロッパの国際コンクールで数多く上位入賞を果たした実力の持ち主です。
「自分にとって核になる作曲家はずっとバッハ。これからも理想のバッハ演奏を追い求めていくことが第一です」と明言しているだけあって、2004年から8年間、ケルンやワイマールの音楽大学でもバッハをはじめ古楽をしっかり学び、2016年リリースのデビューCDもオールバッハ。まさに「若きバッハ弾き」の名にふさわしい演奏者でしょう。
ブローウェルの悲歌に始まり、パウル・クレーの絵画にインスパイアされた、デリケートで美しい武満作品。そして永遠の眠りを望む歌詞と、甘美かつ明るく爽やかな曲想のギャップが独特の世界観を醸し出しているブリテンのノクターナル。それらがギタリストにとって重要なレパートリーである、バッハの無伴奏作品へと繋がっていく流れこそ、彼が意識した「闇から光へ」と昇華していくような響きの世界。明るい未来への希望を感じさせるような、ハ長調の無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、ニ長調の無伴奏チェロ組曲はデビューCDにも収録した作品です。
ちょっとしたタッチやニュアンスの違いで変化する音色、音の余韻さえも音楽となるギターの繊細な魅力とともにお楽しみください。

出演者プロフィール

益田展行(ギター)

Noriyuki Masuda, guitar
© TAKUMI JUN
1981年長崎県出身。幼少よりギターを始め、これまでに益田洋一、佐々木忠、H.ケッペル、T.ツァビエルハ各氏に師事。ドイツ学術交流会(DAAD)より奨学金を得てドイツに渡り、ケルン音楽大学アーヘン校演奏家課程、ケルン音楽大学修士課程を卒業。その後、フランツ・リスト音楽大学(ワイマール)で研鑽を積む。在学中、3期にわたり財団法人 野村国際文化財団(現、公益財団法人 野村財団)より奨学金を授与される。東京国際ギターコンクールをはじめハインスベルク国際ギターコンクール(ドイツ)、フォルム・ウィーン国際ギターコンクール(オーストリア)、パリ・アントニー国際ギターコンクール(フランス)など内外の15の国際コンクールにおいて上位入賞を果たすなど輝かしい賞歴を重ねており、ソロ、室内楽、オーケストラとの協演などヨーロッパ各国で公演を行っている。2012年に日本に帰国。2016年1月にリリースした『plays Bach バッハ作品集』は「衝撃的なデビュー作」(現代ギター誌) と評され、レコード芸術誌特選盤に選ばれている。2018年にはソルのソナタを収録した第2弾CDをリリース予定。

インタビュー


© TAKUMI JUN
益田展行

東京国際ギターコンクール最高位をはじめ、ヨーロッパの国際コンクールで数多く上位入賞を果たしてきた実力派ギタリスト 益田展行。父も兄もプロ奏者というギター一家に生まれ、自然な流れでギターを始めたといいます。
ドイツでの研鑚時代について、「自分にとって核になる作曲家」だというバッハについて、「闇から光へ」をテーマにした今回のプログラムについて、メールインタビューで語っていただきました。

益田さんはお父様とお兄様もプロのクラシックギター奏者ですが、ご自身はいつ頃からギターを始めたのですか?

はっきりとは覚えていませんが、家族や父のギター教室の生徒さんなど周りにギターを弾いている人がたくさんいたので、3〜4歳の頃から自然と弾き始めたのだと思います。
いわゆる英才教育というようなものではありませんでしたが、いつもそばで兄がギターの練習をしていたりレッスンしてもらっていたので、生きた教材(!)が身近にありました。それが自分で工夫し練習する手助けになっていたと思います。

プロへの道も自然な流れだったのですか?

はい。明確に意識したことはなかったですが、ギターを弾くなら上手くなりたいという気持ちは常に持ち続けていました。それが現在進行形で続いており、ギターや音楽に対する興味や熱もさらにクレッシェンドしています。
奏者よりも音楽(作品)が前面に出てくるような演奏ができるよう、これからもいろんな面を深めていけたらなと思っています。

2003年に東京国際ギターコンクールで最高位(1位なし第2位)を受賞され、翌年2004年から2012年までドイツで学ばれていました。

最初はケルン音大に、その後ワイマールのフランツ・リスト音大でいずれもギター科に在籍しました。ドイツには世界各国から素晴らしい先生や優秀な学生が集まっていて、特にケルンやワイマールの音大はギター科のレベルがとても高く、そういう環境に身を置きたかったのです。
さらに最初に師事した佐々木忠先生(ケルン大学ギター科教授)との出会いも大きかったです。留学前に先生のレッスンを受けたことがきっかけとなり、東京国際ギターコンクールで結果を出すことができました。ですので、先生のもとでしっかり勉強しようと思いました。

ドイツではギターだけでなく、色々学ばれたそうですね。

古楽、特にバッハをしっかり勉強したいと思っていたので、リュート奏者でもある佐々木先生には多大な影響を受けました。他にもチェンバロやフラウト・トラヴェルソの教授などに演奏解釈・様式の講義や指導を受けたり、古楽に関する文献や資料はできるだけ収集するようにもしていました。副科としてブロックフレーテ(リコーダー)のレッスンを受けていた時期もあります。

2016年にリリースしたデビューCDもオールバッハでした。益田さんにとってバッハとはどのような存在なのでしょう?

音楽家として「自分にとって核になる作曲家はバッハ」だとずっと思っていました。だからデビューCDも、帰国後の自分の方向性を定めるものとして、オールバッハのプログラムにしようと以前から決めていました。
バッハの音楽の魅力は、やればやるほど新たな世界が開けてきて終着点がないように思えるところでしょうか。
ギターのためのオリジナル曲は残念ながらありませんが、ヴァイオリンやチェロのための無伴奏作品、リュートのために作曲されたと言われている組曲はギターで演奏しても作品の本質を損なうことはないと思っていますので、今後も重要なレパートリーとして取り組み、ギタリストとして理想のバッハ演奏をこれからも追い求めていきたいです。
そういえば子供のころから、実家にあったグスタフ・レオンハルトによるバッハのCDが好きで「バッハはこういう風に演奏しないといけない」となぜか思っていましたね。特に誰かにそう言われたということはなかったのですが…。

さて今回のリサイタル、益田さんは「闇から光へ」というテーマで選曲されたと伺いました。

前後半ともコンテンポラリーからバッハへとつながるなかで、暗闇から光へと昇華されていくようなプログラム構成を意識しました。
今回演奏するバッハの2作品を含む無伴奏ヴァイオリンとチェロのための作品(BWV1001-1012)が書かれた時期は、バッハにとって最初の妻(アンナ・バルバラ)との死別や、アンナ・マグダレーナとの再婚など人生における明と暗(生と死)を強く意識した時代だったのではないかと思います。当時のバッハを取り巻く様々な状況が、この作品の中にも反映されているのでは…と。
前半の最後に演奏する《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番》BWV1005と後半の最後に演奏する《無伴奏チェロ組曲第6番》BWV1012は、どちらも開放的な明るい曲想を持っていて、未来への希望が感じられる曲だと思います。
そしてコンテンポラリー作品は何を弾こうか?と考えた時に真っ先に思いついたのが、ブリテンの《ダウランドによるノクターナル》と武満徹の《すべては薄明の中で》でした。さらにバッハとコンテンポラリー作品とのコントラストや関連性を考えた時、バッハが作曲した時の状況と似たようなものが演奏会プログラムとして表現できるのではないかと思い、ブローウェルの《HIKA(悲歌)》も付け加えることにしました。この曲は武満の死を悼み、張り詰めた雰囲気の中で進んでいきますが、民族音楽的要素などのブローウェルらしさも存分に感じられる作品です。

ブリテンのノクターナルは、壮大かつ緻密な世界が広がる大作です。

変奏曲の形式がとられたこの曲は、16世紀に活躍していたイギリスのJ.ダウランドのリュート伴奏による《重き眠りよ来たれ》という歌曲が主題に使われています。「眠り」は「死」を意味しますが、曲自体は甘美さや明るい爽やかな曲想を持っています。そのギャップが独特の世界観を生み出しており、ブリテンによる各変奏曲がダウランドの主題に集約されていく様は圧巻の一言です。

バッハはCD同様、今回もご自身の編曲ですか?

はい。2曲ともできるだけ原曲から逸脱しないように、和声楽器であるギターで演奏することを考慮して編曲しています。

ちょっとしたタッチの違いで音色の変化や繊細なニュアンスの違いが出せるギターの響きとともに、「闇から光へ…」の世界観がどのように広がっていくのか楽しみです。

演奏をすべて聴き終わった後、何かポジティブなものを感じてもらえるような演奏会にできたら…と思っています。今回は東京と私の地元である長崎の2か所で演奏させて頂きますので、ぜひ多くの方に聴いていただきたいです。

[長崎公演情報]
2018年11月10日[土]14:00開演(13:30開場)
会場:長崎ブリックホール 国際会議場

チケット料金:¥2,000(全席自由・税込)
チケット一般発売:2018年6月25日[月]

主催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社
協力:NBC長崎放送
後援:長崎県、長崎市、長崎県教育委員会、長崎市教育委員会、長崎新聞社

お問い合わせ・チケット取り扱い:NBCソシア 095-826-5304


*曲目、演奏曲順、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。


主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社

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