スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン放送交響楽団
ベートーヴェン交響曲サイクル(全4回)

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 ザールブリュッケン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲サイクル(全4回)チラシ

チラシ拡大

日時:
2006年12月8日[金]19:00
会場:
コンサートホール     ホールへの行き方   座席図

息もつかせぬスクロヴァチェフスキのベートーヴェン。
83歳の巨匠が満を持して放つ入魂の交響曲サイクル、ついに実現!

[出演]

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ザールブリュッケン放送交響楽団
スウェーデン放送合唱団(第九)

[曲目]

  • 交響曲第8番 ヘ長調 op.93
  • 交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付き》

合唱:スウェーデン放送合唱団
ソプラノ:ビルギッタ・シュライター
アルト:イヴォンヌ・フックス
テノール:マッツ・カールソン
バリトン:アンドレアス・ルントマルク

  • チケット情報
  • 公演について
  • 出演者プロフィール
  • CD情報
  • インタビュー

チケット情報

[料金](全席指定・税込)
S:¥15,000 A:¥12,000 B:¥9,000 C:¥7,000 D:¥5,000
[チケット発売日]
Arts友の会優先発売 :7月8日[土](特典:10%割引)
一般発売 :7月15日[土]
インターネット予約受付開始(予定) :7月18日[火]10:00~
[チケット取り扱い]
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:228-111)
イープラス http://eplus.jp/
ローソンチケット 0570-000-407(Lコード:39975)
CNプレイガイド 0570-08-9990
チケットクラシック 03-3376-1919(10:00~24:00)
パシフィック・コンサート・マネージメント 03-3552-3831

[4公演セット券]
(東京オペラシティチケットセンターのみの取扱/毎公演同じお席になります)
Arts友の会
先行受付期間:6月10日[土]~6月18日[日]
S:¥43,200 A:¥36,000
(セット券は会員割引対象外)

一般
先行受付期間:6月14日[水]~6月18日[日]
S:¥48,000 A:¥40,000

公演について

息もつかせぬスクロヴァチェフスキのベートーヴェン。
83歳の巨匠が満を持して放つ入魂の交響曲サイクル、ついに実現!



前回、ザールブリュッケン放送交響楽団とブルックナーの交響曲を演奏したとき、会場のすぐれたアコースティックがとりわけ印象に残っており、素晴らしいコンサートホールだと思いました。
ザールブリュッケン放送響とは堅い信頼関係で結ばれていますし、ドイツ音楽を演奏する上ではきわめて正統的な ─ この言葉は慎重に使わなければいけないし、私は必ずしも好んで使うわけではないのですが、ベートーヴェンを聴かせることのできるオーケストラだと思っています。
交響曲に限らず、オペラ、室内楽も含めほんの子供の頃からベートーヴェンの音楽に親しんできているので、私はいわば彼の音楽が指し示す方向に従って音楽家としての経験を培ってきたようなもの。ですから、このような形で全曲ツィクルスを日本の皆さんに聴いていただけるのは、自分にとってもこの上なく幸せな機会なのです。我々が考えているベートーヴェン作品の最良の形を聴いていただければ幸いです。

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

出演者プロフィール

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)

Stanislaw Skrowaczewski, conductor
photo: 大窪道治
世界の音楽シーンで独自の位置を占めている指揮者、作曲家。1923年ポーランドのルヴフ生まれ。幼少時からピアノと作曲の才能を示し、ピアニストを志すも、戦時中に手を負傷し、作曲・指揮活動に専念するようになった。クラクフ・フィル、ワルシャワ国立フィル等の指揮者、ミネアポリス交響楽団(現 ミネソタ管弦楽団)の音楽監督、ハレ管弦楽団(マンチェスター)の首席指揮者を歴任。また、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、ハンブルク・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団など、世界各地の主要歌劇場、オーケストラに客演している。
世界中で賞賛されたザールブリュッケン放送交響楽団との「ブルックナー交響曲全集」のほか、数多くのCDを録音しており、現在同楽団との「ベートーヴェン交響曲全集」の録音が進行中。

ザールブリュッケン放送交響楽団

Saarbrücken Radio Symphony Orchestra

1936年に創立。ドイツ南西部に位置するザールランド州における重要な文化の担い手であり、ドイツ第一テレビ放送局(ARD)が擁する最も優秀なオーケストラの一つ。
レパートリーは広く、放送やCD制作以外に50回を越える演奏会を1シーズンに行っている。近年のレコーディングには、マウリツィオ・カーゲル(作曲者自身の指揮)、アラン・ペテルソン、ハコン・ボレソンら現代作曲家の作品のほか、絶賛を博した首席客演指揮者スタニスラフ・スクロヴァチェフスキとの「ブルックナー交響曲全集」等がある。
これまでに、ハンス・ツェンダー(1972~84)、チョン・ミョンフン(1984~89)、マルチェロ・ヴィオッティ(1991~95)、マイケル・スターン(1996~2000)が首席指揮者をつとめており、2001/2002シーズンからは、ギュンター・ヘルビッヒが首席指揮者に就任している。

スウェーデン放送合唱団

The Swedish Radio Choir
1925年に創設。52年、合唱の神様と称されるエリック・エリクソンが首席指揮者に就任し、飛躍的発展を遂げ、欧米各地へのツアーや録音を通して、世界最高の合唱団の一つとしての地位を確立した。94年よりエストニアの巨匠トヌ・カリユステが首席指揮者に就任。東欧圏のレパートリーの拡充がなされ、グレツキ、シュニトケ等の録音で数多くの賞を受賞。また、リゲティ、サンドストレム、ペルトら優れた現代作曲家がこの合唱団のために作品を書いている。
96年のベルリン・フィル日本公演の《第九》《復活》では、「宝石をちりばめたような声の饗宴」「精緻なこと言語に絶する」と絶賛を博し、その後、ア・カペラ公演やN響定期出演などで来日、2年連続でN響ベスト・ソリスト賞に選ばれている。

CD情報

来日記念盤
スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集


巨匠スクロヴァチェフスキ、ファン熱望のベートーヴェン交響曲全集始動!指揮者生活50余年で初めて、まさに満を持して録音した入魂のベートーヴェン!!

〈スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集 1〉ベートーヴェン:交響曲第2番&第3番「英雄」
[演奏]
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ザールブリュッケン放送交響楽団

[録音]
第2番:2005年6月、ザールブリュッケン、ザールラント放送大ホールでのセッション収録
第3番:2005年1月、ザールブリュッケン、コングレスハレでのライヴ・レコーディング


BVCO-37422~3[2枚組]
¥2,100(税込)
Oehms Classics


〈スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集 2〉ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
[演奏]
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ソプラノ:アネッテ・ダッシュ
アルト:ダニエラ・シンドラム
テノール:クリスティアン・エルスナー
バス:ゲオルク・ツェッペンフェルト
合唱:バイエルン放送合唱団
ザールブリュッケン放送交響楽団


BVCO-37424
¥2,100(税込)
Oehms Classics


〈スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集 3〉ベートーヴェン:交響曲第1番&第4番
[演奏]
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ザールブリュッケン放送交響楽団



BVCO-37430
¥2,100(税込)
Oehms Classics



2006年10月25日発売
〈スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集 4〉ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」
[演奏]
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ザールブリュッケン放送交響楽団




BVCO-37434
¥2,100(税込)
Oehms Classics


2006年11月22日発売
〈スクロヴァチェフスキ/ベートーヴェン:交響曲全集 5〉(完結)ベートーヴェン:交響曲第7番&第8番
[演奏]
指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
ザールブリュッケン放送交響楽団




BVCO-37437
¥2,100(税込)
Oehms Classics



日本盤発売元:BMG JAPAN
http://www.bmgjapan.com/classic.php
http://www.bmgjapan.com/_artist/info.php?id=424

インタビュー

名匠スクロヴァチェフスキが語る、ベートーヴェン・サイクルへの情熱。

83歳にしてなおエネルギッシュな指揮活動を繰り広げるスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ。2003年11月のブルックナー交響曲連続演奏会に続いて、来る12月、東京オペラシティで、ザールブリュッケン放送交響楽団とともにベートーヴェンの交響曲サイクル(全曲演奏会)を行います。新録音によるCDも続々リリースされる中、まさに満を持しての企画を前に、お話をうかがいました。


2006年4月25日 ウェスティンホテル東京にて
取材・文:吉村 溪(音楽評論家)



東京オペラシティコンサートホールは、ベートーヴェンを演奏するにはベストな選択と言えます。




─ 今回の来日公演で、ベートーヴェンの交響曲をサイクル(全曲演奏会)としてお振りになるのは東京オペラシティコンサートホールだけになるわけですが。

前回(2003年11月)、ザールブリュッケン放送交響楽団とブルックナーの交響曲を演奏したとき、タケミツ・ホールは素晴らしいコンサートホールだと思いました。会場のすぐれたアコースティックがとりわけ印象に残っており、私自身、ここで指揮するのをとても楽しみにしています。たとえばサントリーホールはブルックナーのような規模の作品には合っていますが、ベートーヴェンを演奏するにはいささか大きすぎるかも知れません。ベートーヴェンの交響曲の中には、室内楽ではないにせよ、小さめの編成の弦で演奏するほうが適している交響曲もありますし、4本ものトランペットは不必要なわけです。つまり木管も金管も2本ずつという標準的な二管編成のオーケストラにはちょうど適した音響を持つホールだと私は思います。東京でベートーヴェンを演奏するにはベストな選択だと言っていいのではないでしょうか。

─ マエストロのレパートリーの中で、ベートーヴェンはどういった位置を占めているのでしょうか。

ベートーヴェンは私にとって常に指針となる作曲家です。いつも私の興味の中心には彼がいました。あとになって知れば知るほど、音楽家として成長するにつれてどんどん興味をそそられ、理解が深まってくる気がしています。聴き手として音楽自体に触れ、ピアノ奏者として演奏もし、そして指揮者として総譜を読むようになってからは副次的な声部や対位法に彩られた豊穣な音楽が楽譜の中にあふれていることを知りました。その豊かさゆえにベートーヴェンの演奏は難しい。これはどのオーケストラにとっても同じで、聴き手に対して何が提示できるかは、指揮者にとって長い時間をかけて学んでいかねばならない課題です。

─ オーケストラの規模についてはどのような編成を採られますか。

「第九」と、第7番、第5番では1stヴァイオリンが15-16人、2ndが14人、Vlaが12人、Vcが10人、Cbが8人、という編成をとります。一方で第1番、第2番、第4番といった古典的な内容の曲では1stが14人から12人ぐらい、恐らくは12-10-8-6-4という感じになろうかと思います。木管は二管、倍管にはしません。トランペットもホルンも同様ですね。ただこれは実際にその演奏会場に臨んでみないと分からない部分もありますので、あくまでまだ仮の構想ですが。

─ 使用される楽譜については、新ベーレンライター版が基本と考えてよろしいのですね。

ええ。最も信頼のおける版で、現時点ではベストだと考えています。この全集版は、時の流れとともに自筆譜が失われてしまった曲もある中で、「ベートーヴェンがどう書いていたか」を再現するために世界中に散らばっているパート譜なども詳しく検証しながら復元し、練り上げられていったものですから。精度はかなり高いと言っていいでしょう。ただ、まぁベートーヴェン自身が毎回信頼に足るかどうかについては少し懸念がないでもない。同じパッセージでも出てくるごとにスラーなどの表現が違っている部分はあるわけです。“前にこのフレーズが出てきたときに何を書き入れたか”を忘れていた可能性も完全には否定できません。この新ベーレンライター版はそういう箇所を(注釈を加えた上で)異なる表現のまま譜面にしているわけですが、指揮者にとっては「音楽としてみた場合、最も適切なのは何か」を取捨選択して演奏することが重要になってくるのです。

その豊かさゆえにベートーヴェンの演奏は難しいのです。

─ おっしゃる通り、既にリリースされたCDで聴かせていただく限りでは、かなりベーレンライター版を遵守されているという印象を受けました。一方で、マエストロが独自の解釈で強調されている部分や、強弱のバランスをコントロールしておられるようですが、我々にとってはその部分にも興味がわくところです。

もちろん。音楽作品というものは指揮者の中にあるプリズムを通して、それを投射されたオーケストラが演奏するのですから、指揮をする各人の知識や感受性、個性、経験、技術などが否が応にも反映されてしまうわけです。その意味で、解釈というものは人によって必ず違ってきますし、また一人の指揮者が「絶対に同じ演奏をしてやろう」と思ったとしても、今日と明日で正確に同一の演奏ができるはずはありません。まぁプレイヤーも生身の人間だし、オーボエ奏者の体調が悪かったり、指揮者の身に何か悪い知らせが舞い込んだりすれば演奏にも少なからぬ影響を与えますから。血圧の数値だって毎日、時事刻々変わるじゃないですか(笑)。それが生命というものです。




─ スクロヴァチェフスキさんの指揮に接すると、従来の演奏では聴こえてこなかったフレーズが存在することに気づかされることが多く、「ここにこんなフレーズが隠れていたのか!」という発見で嬉しい驚きを感じます。たとえば〈エロイカ〉の第二楽章、207小節目で三番ホルンの吹く三連符をかなり強調されていらっしゃいますが、これは独自の解釈ですね。


ああ、これは非常に面白い箇所ですね。あの交響曲第五番の冒頭、〈運命〉の動機がここで既に登場しているのです。私の考えだと、恐らくこの部分はベートーヴェンがわざと際立たせようと意識して書き込んだものではないでしょう。まぁ後になって「ここにあったらいいな」と思って追加した可能性はなきにしもあらずですが。ただ、そこに書いてある以上、ちゃんと聴き取れたほうが素敵だと思うんですよ。ご存じのように、彼のスコアには内声部がきわめて多彩に書き込まれていますから、指揮者としてはそのポリフォニックな構造に興味をそそられます。オーボエとクラリネットが符点リズムにのせて主旋律を奏でる中で、こういう性格の違った三連符の動機がG(ト)音に重ねられているんですからね。トニック/ドミナントの交代の上にさまざまな生命がポリフォニーとして生起消長するのはモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンに顕著な特徴です・・・そう、ブルックナーでも。

─ そのブルックナー、そしてベートーヴェンでも録音を通じてそうしたマエストロの指示を熟知しているザールブリュッケン放送響との来日公演が楽しみです。

私もですよ!ザールブリュッケン放送響とは堅い信頼関係で結ばれていますし、ドイツ音楽を演奏する上ではきわめて正統的な ─ この言葉は慎重に使わなければいけないし、私は必ずしも好んで使うわけではないんですが ─ ベートーヴェンを聴かせることのできるオーケストラだと思っています。交響曲に限らずオペラ、室内楽も含めほんの子供の頃からベートーヴェンの音楽に親しんできているので、私はいわば彼の音楽が指し示す方向に従って音楽家としての経験を培ってきたようなもの。ですから、このような形で全曲サイクルを日本の皆さんに聴いていただけるのは、自分にとってもこの上なく幸せな機会なのです。

東京オペラシティArts友の会会報誌「tree」vol.57 より

*曲目、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。


主催:東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社/小田急電鉄株式会社
招聘:パシフィック・コンサート・マネージメント/中日新聞社
(全国ツアーの日程はこちら

ページトップ

東京オペラシティ コンサートホール/リサイタルホール


閉じる