武満徹作曲賞 審査員紹介

フィリップ・マヌリ

© Philippe Stirnweiss

2019年度審査員

フィリップ・マヌリ (フランス)
Philippe Manoury (France)

応募締切:2018年9月28日[金]18:00

本選演奏会:2019年5月26日[日]15:00

  • プロフィール

作曲家。1952年6月19日、フランス・チュール生まれ。現在最も重要なフランスの作曲家の一人で、ライヴ・エレクトロニクス分野における研究者であり先駆者。9歳からピアノをピエール・サンカンに、作曲をシェーンベルクの弟子であったマックス・ドイッチュ、およびジェラール・コンデ、ミシェル・フィリポ、イヴォ・マレクらにパリ・エコール・ノルマル音楽院およびパリ国立高等音楽院にて師事した。作品は19歳にしてすでに多くの現代音楽祭において演奏され、1974年にクロード・エルフェにより初演されたピアノ曲《Cryptophonos》の成功によりその名声は決定的となった。

1978年にブラジルに移住しいくつかの大学で教えたのち、1981年に帰国、IRCAMにて数学者のミラー・パケットとともにインタラクティヴ・ライヴ・エレクトロニクス・システムMAX-MSPを使った研究を行い、1987〜91年に作曲された《Sonus ex machina》シリーズに結実している。

1983〜87年アンサンブル・アンテルコンタンポラン教育部門責任者、1987〜97年リヨン国立高等音楽院教授、1995〜2001年パリ管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスをつとめている。

近年は空間配置を伴った作品も多く、2013年にドナウエッシンゲン音楽祭で初演された《In situ》では、オーケストラは聴衆を取り囲むように配置される。初演の指揮者であったフランソワ=グザヴィエ・ロトに触発され、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のために「ケルン三部作」として拡張することとなり、2016年に第1作《リング》、2017年4月には《In situ》再演、2019年には終曲となる、俳優、ソロ歌手、合唱、オーケストラのための作品がニコラス・シュテーマンの指揮で予定されている。そのほかの近作としては、ヴァイオリン協奏曲《Synapse》(2009)、ピアノ、エレクトロニスと管弦楽のための《Echo-Daimónon》(2012)、近年集中的に取り組んでいる弦楽四重奏曲《Melencolia》(2013)、《Fragmenti》(2016)など、また、エレクトロニクスと各種楽器のための作品群として、ヴィオラのための《パルティータ I》(2007)、ヴァイオリンのための《パルティータ II》(2012)、2台ピアノのための《Le temps, mode d’emploi》(2014)がある。2017年8月には、パリ・オペラ・コミック座の委嘱により、オーストリアのノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクの作品をテクストにした、俳優、音楽家、歌手とエレクトロニクスによる『光のない。』が初演される予定。

教育の分野では、カリフォルニア大学サンディエゴ校の名誉教授を務め、母国フランスにおいてもストラスブールの芸術院および音楽祭で教えるほか、2017年にはコレージュ・ド・フランスに招かれ客員講師をつとめる。

2002年にオペラ『K…』がモナコ・プリンス・ピエール財団作曲賞を、1998年にはパリ賞を受賞するなど多くの賞に輝き、2014年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受章、仏独現代音楽基金の名誉委員、ベルリン芸術アカデミーの会員に選出されている。

作品はUniversal/Editions Durandから出版されている。


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