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2014.10.02

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団
大歓声に湧いたフランクフルト公演

2ヶ月後に迫った「パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス・シンフォニック・クロノロジー」
同コンビの最新情報をお届けすべく、フランクフルトにて行われた公演(曲目:ブラームス《交響曲第2番》 他)を当財団プロデューサーが訪ねました。

9月23日、フランクフルトを代表するコンサートホール、アルテオーパーは、ブラボーや口笛の入り混じった大歓声に包まれた。

この公演を、演奏会に向けたステージリハーサルから本番まで見ることができた。
マエストロ・パーヴォにとってこのホールは、かつて音楽監督をつとめた(現在は名誉指揮者)フランクフルト放送響の本拠地だ。

本日演奏されるブラームスの交響曲第2番は、8月のカナダ、アメリカツアーでも演奏し、大成功を収めている。すでに大部分は手の内に入っているし、ステージリハーサルではすべてを通すわけではないが、要所をピックアップして修正していく。マエストロは多くは語らない。きわめて具体的にアンサンブルの乱れやすい部分や、合奏の音程を修正していく。印象的だったのはそのあと。「ここのリズムがあっていないと思うのですが」、「○○小節目のあたりのハーモニーはそろっていますか?」などと楽団員たちから疑問が出る。それに対し他の団員が、たとえば「ここはチェロを軸に合わせた方が良いのでは?」などと提案したり、同じハーモニーを構成している団員同士でああでもない、こうでもないと始まったり。そうやって室内楽のリハーサルのような侃々諤々が始まっても、最後はもちろんマエストロの「ではそこを一度やってみましょう」の一言で先へと進んでいく。ここは本当に家族的なオーケストラだ。
リハーサルでマエストロが繰り返し指摘していたのはメロディを大きな流れで捉えることだった。トロンボーンのコラールや、チェロのフレーズをはじめ、誰かの息の短い演奏が聴こえた時には何度も修正を加えていた。
リハーサル後、マエストロにお話を伺った。「深い呼吸で大きなフレーズを形作り、そこから聞こえてくる歌が印象的でした」と伝えたところ、「まさにそれが私たちの目指していることです。私たちは一人ひとりが何かを伝えようと積極的に演奏に向かっています。大オーケストラの演奏でときに遭遇する様な、ものものしい巨大な構造物であるブラームスとは違う、私たちのブラームス像をめざしています。これはこのオーケストラとでしかできないものです。」

そして本番。先程別れ際にマエストロが「本番はもっともっとすごいから楽しみに」と言った言葉を実感することになる。リハーサルでは、じつに素直に、奇をてらわず、丁寧に積み上げる印象であったが、本番では何かが「開放される」のだ。リハーサルで合わせた危ない箇所でも、守りに入らない。そこが歌う場所なら存分に歌うし、攻める場所なら攻める。このコンビのベートーヴェンやシューマンでも感じた、豹やチーターを想わせる瞬発力やギアーチェンジのすばやさが、音楽に新鮮さと、力強さを運んでくる。その根底にはもちろんリハーサルで作った大きなラインが流れている。音楽の喜びにあふれた、まさにライヴ!これで会場が盛り上がらないわけがない。演奏が終わったのちの、若い聴衆たちの口笛が印象的だった。

東京での演奏会のチラシをお渡しし、すでに多くの方が公演を心待ちにしていますとマエストロに報告した。「それはうれしいニュースです。東京でこのプロジェクトを開催できることを深く感謝します。われわれ皆、12月の演奏会を心から楽しみにしています。」



公演情報

2014年12月10日[水]19:00 コンサートホール
2014年12月11日[木]19:00 コンサートホール
2014年12月13日[土]15:00 コンサートホール
2014年12月14日[日]15:00 コンサートホール

パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団
ブラームス・シンフォニック・クロノロジー


公演詳細情報へ

[出演]

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ラルス・フォークト
ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
チェロ:ターニャ・テツラフ
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団

[曲目]

12/10[水]
ブラームス:
  • ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 op.15
  • 交響曲第1番 ハ短調 op.68

12/11[木]
ブラームス:
  • ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
  • ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77
  • 交響曲第2番 ニ長調 op.73

12/13[土]
ブラームス:
  • 大学祝典序曲 op.80
  • ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
  • 交響曲第3番 ヘ長調 op.90

12/14[日]
ブラームス:
  • 悲劇的序曲 op.81
  • ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102
  • 交響曲第4番 ホ短調 op.98


[料金](全席指定・税込)

【1回券】各日 S:¥13,000(僅少) A:¥11,000(僅少) (B〜Dは予定枚数終了)


■チケットのお申し込み
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999

電話 10:00〜18:00/店頭 11:00〜19:00/月曜定休



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*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
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公演に関するお問い合わせ:東京オペラシティ文化財団 03-5353-0770

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