展覧会についてExhibition

世界をフィールドに
活躍する写真家

世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹による東京での初の大規模個展です。

弱冠22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功した石川は、その後も世界各地を旅しながら、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真作品によって、私たちの日常や世界を見つめ直す活動を展開し続けています。

本展では、北極、南極、ヒマラヤ8000m峰といった極地を撮影した各シリーズ、ニュージーランドの原生林を撮影した『THE VOID』、ポリネシア地域に浮かぶ島々を星に導かれるように巡った『CORONA』、世界各地の洞窟壁画を訪ねた『NEW DIMENSION』、そして日本列島の南北に広がる島々を探索する『ARCHIPELAGO』など、石川の初期から現在までの活動の全貌を総合的に紹介します。

  • 「NEW DIMENSION」(2007)
  • 「ARCHIPELAGO」(2009)

地球を見つめ直す

石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に古くから伝わる生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様です。石川の目と足による縦横な探求は、文化人類学的なフィールドワークであると同時に、もともと「技術」という意味を語源にもつ「アート」を追求する果てしない旅ともいえるでしょう。

極地や最難関の登山といわれるK2への遠征をめぐる作品を道標として、世界を旅するように会場を歩くことで、石川が提示する新しい世界地図を体感できます。地政学的な区分によらない、各地のつながりや文化の姿は、新しい視点からこの地球という星を見つめる機会に導いてくれるでしょう。

「Mt.Fuji」(2008)
  • 「K2」(2015)
  • 「ARCHIPELAGO」(2009)

石川直樹の部屋

石川直樹が遠征の際に携行し使用した装備や道具、旅先で手に入れたさまざまなモノを展示し、石川の活動の知られざる裏側を紹介します。また。少年時代の貴重な写真や、高校時代に一人で初めてインドを旅行した際の写真などから、写真家・石川直樹の生い立ちや原点が垣間見られることでしょう。さらに、2004年に熱気球による太平洋横断に挑戦して海上に着水し、波にのまれたゴンドラとともに漂着した品々も展示します。