収蔵品展071
夏の風景
寺田コレクションの日本画

2021.07.17[土] - 09.20[月]

収蔵品展071
夏の風景
寺田コレクションの日本画
大野俊明
《洛北:夏》
顔料,紙
168.0 x 368.0cm 四曲一隻屏風
2002
photo: 早川宏一

前回、ライアン・ガンダーによる実験的な演出により、新しい視点でご覧いただいた寺田コレクション。今回の収蔵品展では、7月から9月にわたる会期に合わせて、夏を感じさせる日本画の作品をしっとりと味わう機会としたい。 展示前半、日本の風土的特徴をのびやかに描いた作品群では、描かれた自然そのものを味わうとともに、山河草木すべての連関に人々が自らを連ね、自然とひとつながりの関係を結んできた文化的背景にも思いを馳せてみたい。第二室冒頭では異国情緒を感じる夏の風景を展示した。後半は、同じ自然を描きながらも、風景の描写を超えて物語性を帯びた作品で締めくくる。幻想、情念、神秘といった言葉を連想させるこれらの作品は、現実の世界を別の角度で見ることが物事の根源に迫るひとつの筋道であると考えた寺田氏の志向を色濃く表している。 自然の風景、草花を描いた作品をご覧いただいて美術館を出られた後は、ぜひ東京オペラシティの植栽にも目を向けていただきたい。当ビルの植栽は、造園の仕事に生涯たずさわってきた寺田氏が設計し、亡くなる直前まで剪定のディレクションも行われてきた。植物は切り詰めずになるべくのびのびと、というのも寺田氏のコンセプトのひとつだった。作品と植栽のそれぞれから、コレクションの特徴を感じていただければ幸いである。

磯部茂樹
《金ブナ》
顔料,紙
145.0 x 85.0cm
2001
photo: 早川宏一
磯部茂樹
《ビワマス》
顔料,紙
145.0 x 85.0cm
2001
photo: 早川宏一
西野陽一
《飛行家族》
顔料,雲母,紙
180.0 x 360.0cm 四曲一隻屏風
2006
photo: 早川宏一
近藤弘明
《幻青花》
顔料,絹
168.5 x 166.0cm 二曲一隻屏風
2003
photo: 早川宏一
展示風景

■インフォメーション

会場
ギャラリー3&4 寺田小太郎メモリアルギャラリー(東京オペラシティ アートギャラリー 4F)
期間
2021.7.17[土]- 9.20[月]
開館時間
11:00 - 19:00(入場は18:30まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月1日[日](全館休館日)
入場料
企画展「加藤翼 縄張りと島」の入場料に含まれます。
主催
公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛
NTT都市開発株式会社
お問い合わせ
050-5541-8600(ハローダイヤル)