バッハ・コレギウム・ジャパンの《ロ短調ミサ》

バッハ・コレギウム・ジャパンの《ロ短調ミサ》チラシ

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日時:
2005年12月11日[日]15:00
会場:
コンサートホール     ホールへの行き方   座席図

クリスマス・シーズンを飾る演奏会。BCJの《ミサ曲 ロ短調》は、バッハ・イヤーだった2000年以来、東京では5年ぶりとなります。

[出演]

指揮:鈴木雅明
ソプラノ I:野々下由香里
ソプラノ II:藤崎美苗
アルト:インゲボルク・ダンツ
テノール:ゲルト・テュルク
バス:ペーター・コーイ
合唱と管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

[曲目]

  • J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232

  • チケット情報
  • 公演について
  • 出演者プロフィール

チケット情報

[料金](全席指定・税込)
S:¥9,000 A:¥8,000 B:¥6,000 C:¥5,000 D:¥4,000
[チケット発売日]
Arts友の会優先発売 :8月26日[金](特典:10%割引)
一般発売 :9月2日[金]
インターネット予約受付開始(予定) :9月6日[火]10:00~
[チケット取り扱い]
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
バッハ・コレギウム・ジャパン 03-3226-5333
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:205-060)
イープラス http://eplus.jp/
ローソンチケット 0570-000-407(Lコード:33352)
CNプレイガイド 0570-08-9990

公演について

この作品は、バッハの人生の総決算であると共に、過去のあらゆる音楽形式の総括である。
鈴木雅明


Photo(c) K.Miura

完成に20年近い年月を要し、バッハの生前には全曲が演奏された記録をもたないなど謎の多い作品《ロ短調ミサ》。そこにはバッハ自身の声楽作品(主に教会カンタータ)からの転用・改変(パロディ)も多くみられます。まるで自らの人生の集大成であるかのごときこの曲は、死を目前にしたバッハの、現実の生活を遥かに超えた視点、永遠への想い、あらゆる哀しみや喜び、祈りといった感情の全てが注ぎこまれています。東京では5年ぶりの上演となるBCJの《ロ短調ミサ》にご期待ください。


BCJの《ロ短調ミサ》、アンスバッハ音楽祭バッハ週間でも絶賛!


2005年8月6日
アンスバッハでの演奏会の様子
写真提供:バッハ・コレギウム・ジャパン

この12月、東京では5年ぶりに《ロ短調ミサ》を演奏する、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が、今年8月のアンスバッハ音楽祭バッハ週間(ドイツ)の最終公演で《ロ短調ミサ》を上演。現地の批評記事にもあるように、最上級の賛辞を贈られました。数々の音楽祭への出演やCDを通して、世界中にファンを広げつつある鈴木雅明とBCJが、いわばバッハの地元でその人気と実力を証明したといえるでしょう。今回の成功を機に、BCJはアンスバッハ・バッハ週間(隔年開催)に次回(2007年)以降毎回招待を受けました。

→アンスバッハ音楽祭のサイト(ドイツ語)


アンスバッハのバッハ週間 ─ 完璧なミサ曲ロ短調

フィナーレのミサ曲ロ短調で示された完璧なトレーニングの成果と全身全霊を捧げた演奏は、賛嘆に値する。ドイツ・レコード賞を受賞したばかりの鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンは、ロ短調ミサを、鈴のように軽やかに、曲芸的に巧みに、けれどもけっして軽薄には流れない名人技で歌い上げた。日本人がバッハの精神性の揺りかごとでも言うべきこの作品を演奏することが許されるのかといぶかる中部ヨーロッパ人の尊大な懸念は、「Et incarnates(しかして肉体をとりて・・・)」にいたるまでには、すっかり消えてしまった。これほど控えめで、世事から離れ、瞑想的な演奏は、長いことなかったのではなかろうか。このコーラスを、現時点ではバッハに関する「万物の尺度」と認めても、的外れではあるまい。

(シュトゥットガルト・ツァイトゥング紙より 8月8日付)




世界漫遊者の大胆なパンクチュエーション
アンスバッハ・バッハ週間の印象的なフィナーレ


第36回「アンスバッハ・バッハ週間」は、グムベルトゥス教会において盛大な拍手のなかで幕を閉じた。鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンは、10日間におよんだアンスバッハ音楽祭のフィナーレを印象的に飾った。今年のテーマ「世界音楽バッハ」は、その他のEUバロック・オーケストラやコンチェルト・ケルンといった客演者よりも、むしろ日本の人気アンサンブルであるバッハ・コレギウム・ジャパンと、その筋金入りのエネルギッシュな指揮者を念頭に置いているように思われる。

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭出演を間近に控えたバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏は、過去10年間の数多くのCD録音 ─ 特に猛烈なスピードで行われたバッハ教会カンタータ全曲の録音により確立されたすばらしい評判を裏づける出来であった。しなやかで美しい鈴木雅明の指揮スタイルの背後には、非常に創造的で絶対的な命令が潜んでおり、それがもたらす成果は、歴史を誇るヨーロッパのアンサンブルと比肩しうると言えよう。

したがって、このオリジナル楽器によるスリムなオーケストラが、ミサ曲ロ短調における高度の緊張感と透明感あふれる演奏で示した的確さは、このバッハ週間に限らず他に類を見ない。その音色は非の打ち所がない ─ 厄介なバルブのないホルンですら、出だしがぼやけて響きが濁ることがないのである。チェンバロは充分に控えめなのだが、全体の響きのなかでけっして掻き消されてはいない。たとえば「Domine Deus(主なる神)」のソプラノ野々下由香里とテノール櫻田亮の二重唱におけるすばらしくやわらかなフルート(フラウト・トラヴェルソ)であれ、「Qui sedes(父の右に座したもう主よ)」における、クリアで高音部は自由にして伸びやかなアルトのロビン・ブレイズに伴奏するバロック・オーボエであれ、ここには完全性が支配している。

ただ、非常に線の細いバスのペーター・コーイにもう少しボリュームがあれば、という感じがある。二人のソプラノにも(第2ソプラノは藤崎美苗)洗練された抑制が感じられ、歴史的なオーケストラ編成と少数精鋭のコーラスとが完璧なバランスを保って形成されている全体の音色に完全に調和していた。
(後略)

(アーニャ・バルクハウゼン ニュルンベルク・ナハリヒテン紙より 8月8日付)


訳:今成ディナ

出演者プロフィール

鈴木雅明(指揮・オルガン・チェンバロ)

Masaaki Suzuki, conductor/organ/cembalo
Photo(c) shuto mikio
東京芸術大学作曲科から同大学院オルガン科に進み、スウェーリンク音楽院ではチェンバロとオルガンを学ぶ。1990年、オリジナル楽器アンサンブルと合唱団〈バッハ・コレギウム・ジャパン〉を結成、J.S.バッハの宗教音楽作品を中心に幅広い活動を行っている。スウェーデンBIS社より50点近いCD をリリース、特に《J.S.バッハ:教会カンタータシリーズ》は、数少ない全曲録音企画として世界的に注目を集めている。またオルガン・チェンバロ奏者としては《J.S.バッハ:オルガン名曲集》《J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲》など多数リリースされている。また海外公演も盛んでソロで、またバッハ・コレギウム・ジャパンと共にドイツ、イタリア、スペインなどヨーロッパを中心に度々ツアーを行っている。近年では2003年4月にアメリカ・デビューで大喝采を浴び、また2005年8月にはドイツのアンスバッハ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン両音楽祭に出演。2000年度音楽之友社賞2001年第42回毎日芸術賞受賞他、2001年「ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章」を受章。2003年、辻荘一・三浦アンナ記念学術奨励金受賞。現在、東京芸術大学教授。

野々下 由香里(ソプラノ I)

Yukari Nonoshita, soprano I
Photo(c) K.Miura
東京芸術大学声楽科を首席で卒業、同大学院修了。
渡仏しサン・モール国立音楽院の声楽科およびオペラ科を首席で卒業。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて演奏家資格を取得。パリU.F.A.M国際声楽コンクール第3位など数々の国際コンクールで入賞を果たし、レンヌ、アンジェの両歌劇場で活躍する。
帰国後はフランス、スペイン、日本歌曲を中心に、中世から現代まで幅広いレパートリーで演奏活動を展開。最近ではバッハ・コレギウム・ジャパンの国内外のプロジェクトやパーセルやラモーなどのバロック・オペラ公演に出演するなど、聴衆を魅了している。 またシャブリエのオペラ《教育不足》、フォーレのオペラ《ペネロープ》の日本初演や岩城宏之との共演で黛敏郎やベリオの作品を上演するなど、現代作曲家の新作初演にも積極的に取り組んでいる。
2005年3月オランダ・バッハ協会《マタイ受難曲》に、また8月のバッハ・コレギウム・ジャパンドイツ公演にそれぞれソリストとして出演。
2002年度より東京芸術大学古楽科助教授。

藤崎美苗(ソプラノ II)

Minae Fujisaki, soprano II
岩手大学教育学部卒業、東京芸術大学声楽科卒業、同大学院修士課程独唱専攻修了。声楽を佐々木まり子、佐々木正利、瀬山詠子、朝倉蒼生の各氏に、バロック声楽を野々下由香里、ペ-タ-・コ-イの両氏に師事。
第10回友愛ドイツ歌曲コンクールにおいて第2位入賞。宗教曲、ドイツリ-トを中心に活躍している。これまでにJ.S.バッハの教会カンタータ、《ヨハネ受難曲》、《ミサ曲ロ短調》、《クリスマス・オラトリオ》、モーツァルト《レクイエム》、メンデルスゾーン《エリア》、フォーレ《レクイエム》をはじめ、多くの宗教曲でソリストを務める。2005年春、東京でジョシュア・リフキンと共演。8月のバッハ・コレギウム・ジャパンドイツ公演にはソリストとして出演。
現在、東京芸術大学古楽科修士課程在籍中。

インゲボルク・ダンツ(アルト)

Ingeborg Dantz, alto
Photo(c) Vohler & Vohler
デトモルトでH.エッケルスに学び、学生時代より数多くの賞を受賞。
バッハ演奏の第一人者として定評もあり、一方、幅広いレパートリーでリサイタル、オペラでも活躍。ミュンヘン・フィルとの《ロ短調ミサ曲》では「ダンツの傑出した"アニュス・デイ"は永く記憶に残る名演」と絶賛を浴びた。

ゲルト・テュルク(テノール)

Gerd Tu¨rk, tenor
伝統あるリンブルク大聖堂少年聖歌隊で最初の音楽教育を受けた後、フランクフルト音楽大学で教会音楽と合唱指揮を、その後バーゼル・スコラ・カントルムではルネ・ヤーコプス、リチャード・レヴィットにバロック歌唱法と解釈を学ぶ。
バロック・オペラ、オラトリオ、コンサートのソリストとしてヨーロッパ、東南アジア、アメリカ、日本で歌うほか、ブリュージュ、ユトレヒト、シュトゥットガルト、ロンドン、エクサンプロヴァンスなど主要な古楽音楽祭の常連アーティストとして招かれている。また中世音楽解釈に定評ある「アンサンブル・ジル・バンショワ」(フランス)、またドイツを代表する声楽アンサンブル「カントゥス・ケルン」(2000年まで)のメンバーとして長く活動した。
しなやかな美声と的確な声楽テクニック、様式についての深い造詣、巧みな感情表現を生かして、バロック・オペラ、オラトリオ、教会音楽、声楽アンサンブルなど幅広い分野において活躍。近年はバッハ作品の解釈で高い評価を得ており、現代最高のエヴァンゲリストの一人としても各地で絶賛を博す。
1995年以降、バッハ・コレギウム・ジャパンの定期的な共演で来日を重ねている。
バーゼル・スコラ・カントゥルム声楽科教授。

ペーター・コーイ(バス)

Peter Kooij, bass
6歳から聖歌隊員として活躍、ボーイ・ソプラノ歌手としてコンサート、レコーディングで多くのソプラノ独唱を歌う。アムステルダム・スウェーリンク音楽院においてマックス・ファン・エグモントに声楽を師事、ソリスト・ディプロマを首席で獲得して卒業。
ヨーロッパを代表するバス歌手として世界各地の主要コンサートホールに登場しており、P.ヘレヴェッヘ、T.コープマン、F.ブリュッヘン、G.レオンハルト、R.ヤーコプス、S.クイケン、R.ノリントン、I.フィッシャー等高名な指揮者と共演している。
レパートリーも広範で、シュッツからヴァイルまでのあらゆる歌のジャンルをカバーしており、これまでに100タイトル以上のCDをリリース。BISによる鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンとの《J.S.バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ》も進行中である。
<ヨーロッパ声楽アンサンブル>音楽監督。1991~2000年、アムステルダム・スウェーリンク音楽院声楽家教授。1995~1998年、ハノーファー音楽大学非常勤講師。
2000年より東京芸術大学古楽科客員教授。
バッハ・コレギウム・ジャパンとは、1994年《マタイ受難曲》での初出演以来、毎年共演を重ね、日本での人気も高い。

バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱&管弦楽)

Bach Collegium Japan, chorus & orchestra
Photo(c) K.Miura
バッハ・コレギウム・ジャパンは、世界的なオルガン・チェンバロ奏者で東京芸術大学教授の鈴木雅明が、世界の第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して1990年に結成したオーケストラと合唱団。特にJ.S.バッハの宗教作品を中心とするバロック音楽を理想的な上演を目的とし、東京と神戸での定期演奏会に加え、全国各地でさまざまな演奏活動を行っている。
録音も活発で、スウェーデンのBIS社から《J.S.バッハ:教会カンタータ全曲録音シリーズ》ほか、《J.S.バッハ:マタイ受難曲》《J.S.バッハ:ヨハネ受難曲》など50タイトル近いCDがリリースされており、いずれも世界的に高い評価を得ている。2002年には英「BBCミュージック・マガジン」創刊10周年誌の“過去10年のトップテン・ディスク”特集で、《J.S.バッハ:教会カンタータ・シリーズ》が選出される快挙を果たした。2003年秋には、《教会カンタータシリーズ第22巻》がフランスで最も権威ある「ディアパソン・ドール」誌の "年間最高ディスク"(宗教曲部門)に選ばれた。
海外演奏の機会も多く、ドイツ、スペイン、イタリア、イスラエル、オーストラリアなどで演奏している。2003年ニューヨーク、カーネギーホール主催公演はじめ全米6都市7公演を巡るツアーを行い、各地で満場総立ちの喝采を浴び各メディアにも絶賛された。2005年5月には初の韓国公演(ソウル)を成功させ、8月にはドイツの2つの音楽祭(アンスバッハ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン)へ出演。

BACH COLLEGIUM JAPANOfficial Homepage
http://www.bach.co.jp/

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