[73]
松本和将(ピアノ)

2005年6月21日 出演

073_松本和将(ピアノ)

20周年おめでとうございます。僕が大学生になったのが1998年。ちょうどその頃に出来たホール、しかも今でも「あの時の演奏に感動しました。」と声をかけられる1998年の日本音楽コンクール本選で演奏したホールということでとても強い愛着を持っているホールです。30周年、40周年と年を重ね、たくさんの素晴らしい音を空間に刻み続けられることを祈っております。
あの強烈な印象を忘れるはずがありません(笑)。演奏家人生の中でも何本の指に入るチャレンジングなプログラムの本番でした。プロコフィエフですら自分にとっては現代曲だった当時、それでもせっかくやるならとメシアン、マルタン、武満、リームなどを入れたプログラムがどれだけ大変だったか。しかしその分燃焼も大きく、またあれから現代曲の見方が少し変わったように思います。また、二人の共演者との回(2005/11/29[76]中嶋彰子(ソプラノ)、2015/9/15[174]藤木大地(カウンターテナー))も、全て特別な空気感に満ちた時間でした。

[近況](2017年3月現在)
毎年「松本和将の世界音楽遺産」というタイトルでリサイタルを行い、ライブレコーディングでCDも出させて頂いています。前橋汀子さんとの共演など室内楽もたくさんさせて頂いています。