[54]
野口千代光(ヴァイオリン)

2003年9月30日 出演

054_野口千代光(ヴァイオリン)

14年前のB→Cのリサイタルプログラムに載せた自分のコメントを懐かしく思い起こしてみました。
~私の時代(とき)~
私の日々の音楽生活-バロックを専門とする室内アンサンブルでの活動(とき)、一方は現代音楽に特化したグループでの演奏(とき)。その合間に、ソロの演奏や教師としての顔。それぞれは順序や秩序なく休むことなく日々繰り返されながら時間が過ぎていく現状の中、しかしそのひとつひとつは自分にとって充実した「瞬間(とき)」であることを日々確信しながら生きています。それぞれの時代(とき)の作品へいつもしなやかな感性でまっすぐに表現の可能性を探り続けていたい。
〈B→C〉~バッハからコンテンポラリーまで(ときの流れ)~はまさに私の演奏家としての生き方そのものであり、演奏家〈野口千代光〉の「現在(いま)」をありのまま表現できることを願っています。
B→Cリサイタルから14年の時が流れた今も、私の演奏家としての生き方は変わることなく、常に「音楽」という「時間芸術」の表現に向けて可能性を探る毎日です。