おめでとうございます。素晴らしい企画を続々と打出す東京オペラシティ文化財団は、日本のクラシック音楽界を大きく支えていると感謝します。思い返せば、初めてそちらの舞台に立ったのは開館4年目、真新しく新鮮で未知なる空気感が会場に満ちていました。今後も海外の多くのコンサートホールで感じるような、演奏家と観客の熱気を染込ませ歴史を刻むごとくのご発展を祈念致します。
2000年にＢ→Ｃ公演に出演させて頂きました。久々に帰国してのコンサートで、日本のお客様の真剣な眼差しと温かさがひしひしと伝わったのを覚えています。初共演したピアノの寺嶋陸也さんとは、今も良い友情と音楽仲間としての交流が続いています。J.S.バッハの《フルート・ソナタ》やモーツァルトの《ヴァイオリン・ソナタ》をオーボエで演奏するチャレンジングなプログラムに、意欲的に取り組んだことは懐かしく、30年近い音楽活動の中でも思い出に残るコンサートです。