公演中止
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- ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)
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- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 op.106《ハンマークラヴィーア》
- メシアン:《鳥のカタログ》から「ヨーロッパヨシキリ」(1957)

6月24日[水] | ピエール=ロラン・エマール ベートーヴェン×メシアン |
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7月10日[金] | 池辺晋一郎プロデュース 日本の現代音楽、創作の軌跡 第2回「1930年生まれの作曲家たち」 |
7月21日[火] 7月22日[水] |
音楽の絵本 with パイプオルガン |
8月30日[日] | 侍BRASS 2020 |
9月27日[日] | クロノス・クァルテット ブラック・エンジェルズ |
12月9日[水] 12月10日[木] 12月12日[土] 12月13日[日] |
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 生誕250年 ベートーヴェン 交響曲全曲演奏会 |
12月27日[日] | ベートーヴェン生誕250年記念 バッハ・コレギウム・ジャパン 《第九》 |
1月11日[月] | 〈コンポージアム2020〉 トーマス・アデス トークセッション |
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1月15日[金] | 〈コンポージアム2020〉 トーマス・アデスの音楽」 |
1月17日[日] | バッハ・コレギウム・ジャパン メンデルスゾーン 《エリアス》 |
1月18日[月] | 〈コンポージアム2020〉 リーラ・ジョセフォウィッツ&トーマス・アデス デュオ・リサイタル |
1月19日[火] | 〈コンポージアム2020〉 2020年度武満徹作曲賞本選演奏会 |
*今後、公演が追加・変更になる場合があります。
*日程・公演内容等は変更になる場合がございますのでご了承ください。
公演中止
©Julia Wesely
鬼気迫る驚異的な集中力。2017年12月東京オペラシティ コンサートホールでのメシアン《幼子イエスにそそぐ20のまなざし》演奏会でのエマールは、まさに入魂の演奏で2時間の大作を弾き切り、われわれに深い感動を残しました。
日本で初めてこの曲の全曲演奏に取り組むにあたり、このホールの空間とそこに集う聴衆とのこれまでの関係を思い、「今、機は熟した」と述べたエマール。繊細でありながら果てしない技巧を要求するメシアンに、持てる能力全てを捧げるかのような演奏は、メシアン演奏の第一人者による極めつけの姿を目の当たりにした思いがしました。
本公演では、生誕250年を迎えるベートーヴェン《ハンマークラヴィーア》と、再びメシアンの作品より《鳥のカタログ》から「ヨーロッパヨシキリ」を取り上げます。今シーズンはベートーヴェンの作品と近現代の作品とを組み合わせたプログラムでリサイタルを行っているエマール。東京では32曲のピアノ・ソナタの中でも最も大規模にして難易度も高い《ハンマークラヴィーア》と、全13曲の《鳥のカタログ》の中で中核をなす30分の大曲「ヨーロッパヨシキリ」を組み合わせました。まさにエマールならではのプログラムといえるでしょう。
撮影:武藤 章
当財団のミュージック・ディレクター池辺晋一郎プロデュースによるシリーズ第二弾。
第一弾の、生誕90年となる1929年生まれの作曲家というテーマを引き継いで、1930年(昭和5年)生まれの作曲家を特集します。昭和18年生まれの池辺にとっては一世代上となる先達の作品を、今一度まとめて振り返り、その挑戦的な精神を次代に伝えていきたい、という思いがこの演奏会には詰まっています。この昭和一桁生まれ世代は、自我が形成される10代に戦争があり、終戦とともに自らを見つめ、これからどうやって生きていくかを問い、作曲という行為にその人生を注ぎ込んでいったのでしょう。多くのすぐれた作曲家がこの世代から生まれています。
動物たちによる楽しい演奏で、毎年子供たちを中心に大人気の演奏会。よこはま動物園ズーラシアのマスコットキャラクターとして誕生し、今では日本全国、さらにはアジアでも公演が行われる人気者になりました。
ユーモラスな仕草が人気の金管五重奏「ズーラシアンブラス」と、優雅な弦楽四重奏「弦うさぎ」、さらにはホールが誇るパイプオルガンを迫力のサウンドで鳴らす「オルガンオウル」の組み合わせでお贈りするこの公演は、音楽の楽しさでいっぱいです。演奏会への期待高まる開場時のファンファーレから、毎回趣向を凝らした楽しいプログラムはもちろん、終演後のお見送りまで、夢と感動に包まれた音楽会は、お子様たちの初めてのコンサート体験としても最適です。
撮影:藤本史昭
スタジオ、ジャズのトップ奏者とオーケストラのトッププレイヤーたちが結集した「侍BRASS」、2006年のデビューコンサート以来パワフルかつ洗練された演奏で聴衆を魅了し続けています。回を重ねるごとにそのサウンドはさらに磨かれ、年々熟成していく大人のアンサンブルとしてますます魅力を増してきています。
和のテイストにこだわったオリジナル曲に、センスの良い名曲の新アレンジを取り混ぜたプログラム、さらには楽譜出版やCDリリースも含めた多角的な展開で、楽器をたしなむ中高生から、音楽を愛する大人まで、常にファンの心をつかみ続けています。ブラスアンサンブルの新たな可能性を追求し続ける「侍BRASS」は、高度なテクニックで観客を唸らせ、楽しいトークで笑わせる、最高のエンターテインメントです。
公演中止
©Jay Blakesberg
クロノス・クァルテットは、1973年にヴァイオリストのデヴィッド・ハリントンによって結成され、国、民族、ジャンルを超えて活動を繰り広げている弦楽四重奏団です。これまでに数千回にも及ぶコンサートや60タイトル以上のレコーディングを行い、同時代の作曲家のほか、民俗音楽、ジャズ、タンゴ、ポピュラー、映画音楽のアーティストとクロスオーバーにコラボレーションをするなどユニークな演奏活動を行っています。
今回は17年ぶりの来日。東京オペラシティでお聴きいただくのは、現代アメリカの弦楽四重奏曲の傑作たち。現在もリーダーであるデヴィッド・ハリントンが、クァルテット結成時に聴き衝撃を受け、その後のグループの方向性に大きな影響を与えた、ジョージ・クラムの《ブラック・エンジェルズ》がメインとなります。この作品は1970年、ベトナム戦争からインスパイアされて作曲され、通常の奏法だけでなく、電気的に変調した音、打楽器、グラス・ハーモニカなど多彩な音色を取り入れることで聴き手に強烈なメッセージを与えます。
このほか、25年来の盟友、フィリップ・グラスの弦楽四重奏曲第5番、ボイジャー探査機の打ち上げから25年を記念し、NASAから委嘱されたテリー・ライリー《太陽の輪》から「ワン・アース、ワン・ピープル、ワン・ラブ」、アメリカ同時多発テロを題材にした、スティーヴ・ライヒの《WTC9/11》など、現代アメリカの弦楽四重奏曲を一挙にお聴きいただきます。
公演中止
©Zdenek Chrapekr
©Julia Baier
現在、最もエキサイティングな組み合わせのひとつ、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団。
彼らが来日の度に演奏している東京オペラシティ コンサートホールについて、パーヴォは「理想的。ホールがオーケストラの演奏をより良くしてくれます」と述べています。その関係は、今や単にツアー中の1公演を行う会場のひとつではなく、シューマンやブラームスのツィクルスなど、彼らが世界中で行っていくプロジェクトを先取りした試金石のような場となっており、このホールへ寄せる信頼を感じさせます。
そして今回のプロジェクトは、彼らの代名詞であり、世界中で絶賛され、日本でも圧倒的な人気を獲得するきっかけとなったベートーヴェンの交響曲ツィクルス。2006年の横浜みなとみらいホール以来、日本では実に14年ぶりの全曲演奏会です。
聴衆を熱狂させる作品の本質を突く積極果敢なアプローチ、アーティストとホールアコースティックから生まれる絶妙なコラボレーション。ついに東京で実現する、ベートーヴェン生誕250年記念イヤーの真打登場です。
©K. Miura
年末の風物詩《第九》を、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による演奏で急遽実現!
彼らは2019年1月に、ここ東京オペラシティ コンサートホールでたった1度だけ《第九》を披露しました。作曲当時の楽器やそのコピーを使った古楽器オーケストラの清新な響きによって、聴きなれた名曲が新たな光を浴びて輝き、また少数精鋭のBCJメンバーによる合唱は、長年バッハ作品を歌うことで極めてきたドイツ語の明瞭な発音によって、シラーの詩が意思を持ったかのように聴き手に届く…。管弦楽と合唱が一体となったその演奏は長く記憶に残るであろう感動的な名演でした。さらに本年6月の調布国際音楽祭ではリモートによる《第九》演奏でも大きな注目を集めたことは記憶に新しいところです。
今年は大人数の合唱を必要とする《第九》の演奏が困難となるなか、透明感にあふれ、繊細かつ美しいハーモニーが生き生きと奏でられるこの演奏会は、コロナ禍における貴重な《第九》体験といえるでしょう。
©Ronald Knapp
©大窪道治
東京オペラシティを拠点のひとつとして活動を続け、2020年には創立30周年を迎えるバッハ・コレギウム・ジャパンは、いまや世界有数のオリジナル楽器と声楽によるアンサンブルへと飛躍しています。その名の通りJ.S.バッハの作品を中心にバロックから古典派の様々な作品に取り組んでおり、東京オペラシティ文化財団主催公演へもホール開館以来たびたび登場し、多くの貴重なプロジェクトを実現させてきました。近年では2017年にベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》、モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》、そして2019年ベートーヴェン《第九》をとりあげ、合唱と管弦楽が一体となり成し遂げた純度の高さと、緊張感の高い劇的な表現が、記憶に残る名演となりました。
今回は、2012年の《パウルス》に続きメンデルスゾーンの傑作オラトリオ《エリアス》を取り上げます。鈴木雅明は現代のJ.S.バッハ演奏の第一人者として、《マタイ受難曲》の蘇演を行うなどバッハ再評価の立役者であったメンデルスゾーンと、その音楽に深い共感を寄せてきました。これまでも折に触れその作品を指揮しており、《エリアス》はBCJと2018年のライプツィヒ・バッハ音楽祭で、2019年10月にはエイジ・オブ・エンライトメント管と共演、満を持してのBCJとの東京公演となります。
その活動が常に注目されるイギリスの作曲家、トーマス・アデスを「武満徹作曲賞」審査員に迎え、あわせて彼の音楽世界を紹介します。
©Brian Voce
©Marco Borggreve
©Mathias Benguigui
日本で初の大規模個展であるこの機会に、アデスの代表曲といえる作品を集めました。
何といってもオーケストラ作品でもっとも知られているのは《アサイラ》でしょう。指揮者のサー・サイモン・ラトルはこの作品をバーミンガム市交響楽団を指揮して世界初演し、翌1998年の同楽団音楽監督退任演奏会、2002年のベルリン・フィル芸術監督就任演奏会、2005年のベルリン・フィルとのアジアツアー、さらには2017年のロンドン交響楽団の音楽監督就任記念演奏会など、自身の節目に取り上げる大切なレパートリーとしています。そのほかにも多くの指揮者、オーケストラが取り上げ、すでに世界各地で100回以上演奏されている作品です。日本ではラトル/ベルリン・フィルの2005年以来の演奏となります。
ヴァイオリン協奏曲《同心軌道》と《ポラリス(北極星)》も、一流の奏者により世界中で数多く再演され、録音も複数ある評価の高い作品です。
宇宙的広がりを感じるスケールの大きさに圧倒され、ある時には暴力的なまでのパワーに息をのみ、一方では深い淵をのぞき込むような底知れぬ響きに心をつかまれ、様々なレイヤーが繊細に折り重なるオーケストレーションに引き込まれる、トーマス・アデスの音楽にご期待ください。
世界が魅了される音楽がここにあります。
公演中止
©Brian Voce
©Chris Lee
トーマス・アデスはピアニストとしても活躍しており、ソロや協奏曲のほか、ボストリッジやキーンリーサイドとの《冬の旅》など、室内楽でもその手腕は高く評価されています。このマルチな音楽家アデスの魅力をお伝えすべく、ヴァイオリンのジョセフォウィッツとのデュオ・リサイタルを開催いたします。
アデスにはこれまでヴァイオリンとピアノのための作品はありませんでしたが、今回、東京オペラシティ文化財団とパリのルイ・ヴィトン財団との共同委嘱により新たな作品が誕生します。合わせて自作のピアノ曲《マズルカ》の独奏も楽しみです。
そのほかにも魅力的な作品が並びましたが、オリヴァー・ナッセン作曲《リフレクション》が目を引きます。2018年に亡くなったナッセンは武満徹と深い親交があり、東京オペラシティにもたびたび出演、「コンポージアム」においても、2001年度武満徹作曲賞審査員を務めただけでなく、アドヴァイザリー・コミッティのひとりとして歴代の同作曲賞審査員選定にもかかわってきました。ジョゼフォウィッツはナッセンと日本を含め30回以上共演しており、特に共感を持っていたメンターであり、友人として、作品をプログラミングしましたが、奇しくも大きな輪が巡り巡ってつながったかのように、この演奏会にふさわしいプログラムとなりました。
©山之上 雅信
©Brian Voce
「武満徹作曲賞」は、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより、今や世界的に知られている、若い世代のための作曲コンクールです。22回目となる2020年の審査員はトーマス・アデス。
32カ国(出身国・地域)から集まった93曲の応募作品の中から、アデス自身による譜面審査によって選ばれた作品が演奏され、受賞作品が決定します。
●東京オペラシティ コンサートホールは、2021年1月20日[水]から 同年4月30日[金]の期間、各種設備改修工事のため休館させていただきます。