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- 佐渡 裕(指揮)、沢井一恵(筝)、兵庫芸術文化センター管弦楽団
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- グバイドゥーリナ:樹影にて〜 アジアの筝とオーケストラのための(1998)
- プロコフィエフ:バレエ組曲《ロメオとジュリエット》より
- 坂本龍一:箏とオーケストラのための協奏曲[初演]

4月13日[火] | 佐渡 裕×沢井一恵×坂本龍一「筝とオーケストラの響宴」 |
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5月27日[木] | 〈コンポージアム2010〉トリスタン・ミュライユの音楽 |
5月30日[日] | 〈コンポージアム2010〉2010年度武満徹作曲賞本選演奏会 |
6月18日[金] | スウェーデン放送合唱団 |
7月26日[月] 7月27日[火] |
〈アーツシャワー 2010〉「音楽の絵本」 ズーラシアンブラス&弦うさぎ |
8月29日[日] | 〈アーツシャワー 2010〉侍BRASS 2010 風来山人《FURAISANJIN》 |
10月8日[金] | 武満徹80歳バースデー・コンサート オリヴァー・ナッセン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 |
10月12日[火] | ウィークデイ・ティータイム・コンサート 11 上岡敏之 指揮 ヴッパータール交響楽団 |
11月20日[土] | 内田光子&ヴィヴィアン・ハーグナー デュオコンサート |
12月3日[金] 12月4日[土] |
パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団 【生誕200年記念】シューマン交響曲全曲演奏会 |
1月15日[土] | 東京オペラシティ・ニューイヤー・ジャズ・コンサート 2011 山下洋輔プロデュース「林英哲 PLAYS PLAY ZONE」 |
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3月19日[土] | ピアソラ生誕90年記念《ブエノスアイレスのマリア》 |
3月25日[金] | ウィークデイ・ティータイム・コンサート 12 〜 サクソフォンとオーケストラのランデブー 〜 |
佐渡 裕
©Jun Yoshimura
沢井一恵
音楽グループ「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」の世界的ヒットで人気ミュージシャンとなったのち数々の映画音楽やプロデュースなどを手がけ、今や「世界のサカモト」としてその名をとどろかせている坂本龍一。彼が今回のために書き下ろす、箏とオーケストラの協奏曲を世界に先駆けて初演します。これまでの坂本の作品にはオーケストラ編成のものが非常に少なく、本公演が大きな話題を呼ぶことは間違いありません。
坂本に作曲を委嘱し自ら演奏するのは、日本を代表する箏奏者である沢井一恵です。古典から現代音楽まで、さらにはジャズから民族音楽まで、ジャンルを超えて活動を広げる沢井は国内外で絶大なる支持を得てきました。ロシアの作曲家グバイドゥーリナも沢井の箏に魅了された者の一人。NHK交響楽団から委嘱を受けた彼女が「箏は沢井で」と作曲した《樹影にて》は、1999年の初演以来、待望の国内再演となります。
指揮には、テレビ朝日系「題名のない音楽会」の司会でもおなじみの佐渡裕を迎えます。同じく沢井のファンであるという彼が、芸術監督を務める兵庫芸術文化センター管弦楽団を率いて、二つの箏協奏曲にプロコフィエフの代表作《ロメオとジュリエット》を加えた豪華なプログラムを、熱気あふれる演奏でお届けします。
大物アーティストたちによる夢の共演をぜひお楽しみください。
「スペクトル音楽」開拓者の一人として名高いトリスタン・ミュライユを「武満徹作曲賞」審査員に迎え、あわせて彼の音楽世界を紹介します。
トリスタン・ミュライユ
日本を代表するコンポーザー/ピアニストの一人で、今や指揮者としても活躍する野平一郎は、かつてミュライユらが創設した「アンサンブル・イティネレール」のピアニストをつとめていたこともあり、ミュライユとの親交は深く、互いに作曲家として尊敬しあう仲間です。そして日本を代表するオンド・マルトノ奏者・原田節も、やはりオンディストでもあるミュライユと交流があります。気心も知れ信頼しあう音楽家たちの共同作業によって、代表作《ゴンドワナ》をはじめ、これまで日本では演奏機会のなかった作品群が上演されます。ミュライユ自身のオンド・マルトノ演奏も含め、“スペクトル音楽”と呼ばれる流れを生み出した一人であるミュライユの多彩な音のタペストリーをライヴで体験する貴重な機会となることでしょう。
野平一郎
原田節
大井剛史
「武満徹作曲賞」は、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより、今や世界的に知られている作曲コンクールです。12回目となる2010年の審査員はトリスタン・ミュライユ。世界30か国から集まった86作品の中から、ミュライユがいかなる才能を発掘するか、注目です。
[Topics]2010年度 武満徹作曲賞 ファイナリスト決定ペーター・ダイクストラ
スウェーデン放送合唱団は、数々のコンサートや録音、オーケストラとの共演などを通じ、名実ともに世界最高のコーラスの一つとして知られています。メンバーは32名。エリック・エリクソンやトヌ・カリユステといった優れた指揮者のもと、長年にわたり完璧ともいえるハーモニーと美しい音色で世界中の合唱ファン、クラシック音楽ファンを魅了し続けています。
今回は、2007年に首席指揮者に就任した俊英ペーター・ダイクストラの指揮により、今彼らが最も披露したい無伴奏のレパートリーを携えての来日です。有名な原曲の美しい旋律が胸を打つバーバー作品、お国もののサンドストレム作品はもちろんですが、前半のマルタン《ミサ曲》と後半のプーランク《人間の顔》という二重合唱のための傑作2曲(いずれも全曲)が一度の演奏会で聴けるのは、まさに彼らならではといえ、その迫力は聴衆を圧倒することでしょう。
スウェーデン放送合唱団
「アーツシャワー」は、夏休み期間中に子供から大人まで気軽に芸術文化を楽しんでいただくために、東京オペラシティ街区に関係するさまざまな施設・団体が協力して実施する催しです。
アーツシャワーの中でも、毎年爆発的な人気のズーラシアンブラスと弦うさぎが今年もやって来ます。よこはま動物園ズーラシアのマスコットキャラクターとして誕生し、「子どもたちの音楽への興味を沸き起こし、これから花開く可能性を持った素晴らしい感性の導火線に火をつけること」を目的として活動するズーラシアンブラスとその仲間のうさぎたち。見た目はユーモラスですが、実力は折り紙つき。家族で楽しめるコンサートとして今回も人気を集めることでしょう。
侍BRASS
©池上直哉
2006年のデビューコンサート以来、毎年大盛況。パワフルかつ洗練された演奏で聴衆を魅了するスーパーアンサンブルです。オリジナル作品、名曲、新編曲を取り混ぜ、楽譜出版やCDリリースも含めた多角的な展開で、アマチュアのブラス奏者たちの心をつかんで放しません。スタジオ、ジャズのトップ奏者とオーケストラのトッププレーヤーたちが結集した「侍BRASS」は、ブラスアンサンブルの新たな可能性を追求し続けます。その巧さと楽しさは、ブラスファンのみならず、誰もが楽しめること間違いなし。2010年夏、東京オペラシティでの彼らの新たな挑戦にご期待ください。
オリヴァー・ナッセン
© Clive Barda
ピーター・ゼルキン
© Kathy Chapman
20世紀を代表する世界的作曲家の一人で、東京オペラシティ文化財団の芸術監督もつとめた武満徹(たけみつ・とおる 1930年10月8日 ─ 1996年2月20日)の80歳の誕生日にあたるこの日、生前の武満と深い信頼と友情で結ばれていたイギリスの作曲家/指揮者オリヴァー・ナッセンと、やはり武満の親友であり、いくつもの武満作品を初演してきたピーター・ゼルキンを迎え、“バースデー・コンサート”を開催します。
温かな人柄とユーモア、繊細な心遣い、そして高度な美意識で知られる2人らしく、洗練された選曲の中に偉大な作曲家への敬意と親愛の情がにじむコンサートとなるでしょう。なお、ナッセンとゼルキンの共演は日本では初めてです。
上岡敏之
撮影:浦野俊之
ほぼ半年に1回実施している恒例の「平日昼間」のオーケストラコンサートです。
11回目は、上岡敏之率いるヴッパータール交響楽団(ドイツ)によるオール・ワーグナーという超本格派プログラムです。ドイツ各地のオペラハウスで修行を積んだ上岡は、まさに職人気質の指揮者と言えるでしょう。そして、国際化の進むオーケストラ界にあって、今なおドイツのオーケストラならではの重厚で骨太なサウンドを奏でるヴッパータール交響楽団。このコンビによるワーグナーは、派手さやけれんみとは無縁の質実剛健で真摯な表情と味わいで、音楽そのものの魅力をストレートに伝えてくれます。歴史と伝統の中でじっくりと練り上げられたオーケストラ・サウンドをお楽しみください。
内田光子
© Richard Avedon
ヴィヴィアン・
ハーグナー
パーヴォ・ヤルヴィ
©Mathias Bothor
1962年生まれのパーヴォ・ヤルヴィは、現在最も注目を集める新世代の指揮者の一人で、欧米の一流オーケストラにいくつもポストを持ち八面六臂の活躍を続けています。その中でも音楽監督をつとめるドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団(ブレーメン)とのコンビは、最も息のあった熱い演奏で知られ、日本でも2006年5月に行なった「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会」などの大成功により、人気を不動のものとしました。その勢いに乗り、生誕200年にあたるシューマンの交響曲全4曲の連続演奏会を行ないます。まさにファン待望の企画であり、完成度の高いシューマンへの期待が集まりそうです。
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団
Photo:Julia Baier
山下洋輔
撮影:島崎信一
林英哲
photo: K.Kurigami
世界のいかなる舞台でも、一撃で聴衆をとりこにしてしまう太鼓のスーパースター林英哲が、山下洋輔のプロデュースでニューイヤーに登場。2002年に林英哲とベルリン・フィルハーモニー・シャルーン・アンサンブルのために書いた《プレイゾーン組曲》再演のチャンスをうかがっていた山下が満を持して仕掛けるのは、クラシック音楽界の腕利き奏者たちとともに繰り広げる、いわば“英哲祭り”です。ヴァージョンアップした《プレイゾーン組曲》をはじめ、山下が音楽を担当した岡本喜八監督映画からのナンバー、ソロ、そしてもちろん英哲&洋輔デュオもあるという、波動、激動、感動てんこ盛りの太鼓フルコースで、聴衆の心も体も揺さぶります。
アストル・ピアソラ
小松亮太
カティエ・ヴィケイラ
パブロ・シンヘル
2011年はアルゼンチンの作曲家、アストル・ピアソラの生誕90年にあたり、これを記念して彼の代表作である《ブエノスアイレスのマリア》を上演いたします。ピアソラは、これまでの常識を打ち破った前衛的なタンゴを創作した作曲家、兼バンドネオン奏者です。クラシック、ジャズ、ロックの要素を融合させた独自の演奏形態を生み出し、自己のバンドを結成しました。1968年5月8日にブエノスアイレス市プラネータ劇場で、代表作となる《ブエノスアイレスのマリア》を初演、8月末まで続演し賞賛されました。この作品はブエノスアイレスの下層社会に生きる人たちの苦悩や喜びを歌いあげています。脚本/作詞は1933年ウルグアイ生まれのオラシオ・フェレールで、ピアソラとは何十年も大衆芸術を革新しようと語り合ってきました。1967年12月に《ブエノスアイレスのマリア》の草稿がピアソラに渡り、その夢は現実となり、現在では、ピアソラの代表作ともなっています。因みに「タンゴ・オペリータ」とは、ピアソラが考案した「オペラ風タンゴ」の意味です。
東京オペラシティでは、同コンビ制作によるオラトリオ《若き民衆》を2008年2月に日本初演、大きな話題を集めました。これに続く第2弾の企画となります。今回も、その時の主要メンバーである小松亮太、カティエ・ヴィケイラ、パブロ・シンヘルが出演。ピアソラとフェレールの最高傑作を楽しむコンサートです。
井上道義
©Benjamin Lee
須川展也
© Yuji Hori
ほぼ半年に1回実施している恒例の「平日昼間」のオーケストラコンサートです。
12回目は、おなじみの井上道義指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)です。毎回個性あふれる音楽家たちをゲストに迎え、楽しく充実した演奏を披露し、ファンを増やし続けるこのコンビが今度はどんなプログラムを聴かせてくれるでしょうか。ご期待ください。