projectN 16 :中山美央子 NAKAYAMA Mioko

2004.2.21[土]─ 5.9[日]



毎回期待の新人の作品を個展形式でご紹介していくproject N。その第16回目となる今回は、2002年の春に大学を卒業し、展覧会という形式で作品を発表するのが初めての機会となる中山美央子をご紹介しています。
《Trunk》
水彩、グワッシュ、紙 26.0 × 18.5 cm
2004
Photo: 早川宏一


ここ一年の間に手がけられたドローイング作品が大部分を占める今回の展示は、彼女のうつろいゆく意識の中を逍遥し続けるかのように、形式的にも主題的にも非常にさまざまなヴァリエーション をみせています。白い空間に取り残されたコップの水とパン、ベッドに横たわる少 女、美しい緑の丘に生える憂いを帯びた草花、肌色の下地の上に座る黒く意匠化され たウサギ・・・。そうしたイメージは、私たち見る者の意識を心地よく裏切りながら その周辺で戯れるかのようです。
《2月16日》
水彩、鉛筆、グワッシュ、紙
24.7 × 17.5 cm(各)
2003
Photo: 早川宏一


中山の作品の魅力は、そうした自由で洗練された「しなやかな」感覚、そして、自らの内面のことばに真摯に耳を傾けながら、自らの記憶や体験を独自の美しい視覚経 験に昇華していこうとする、ひたむきな純粋さと透明度の高い意識にあると 言えるでしょう。また自らの微妙な意識の揺れ動きさえも表現する中山のドローイングには、鮮烈で切実な心理的陰影が見え隠れしています。
《初音町》
水彩、鉛筆、グワッシュ、紙
18.5 × 26.0 cm
2004
Photo: 早川宏一


日本の現代絵画の流れに染まることなく、独自の世界と表現方法をもち、また色彩的にも非常に洗練された感覚を見せる中山美央子は、今後の大きな飛躍を予感させる作家です。



中山美央子 NAKAYAMA Mioko
1979 東京都生まれ
2002 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
現在、神奈川県在住


インフォメーション
場所:東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール
期間:2004.2.21[土]─ 5.9[日]
開館時間:12:00 ─ 20:00(金・土は12:00 ─ 21:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日/但し、5月4日[火]は開館)

入場料:企画展:「タイム・オブ・マイ・ライフ ─ 永遠の少年たち」展の入場料に含まれます。

主催:(財)東京オペラシティ文化財団

お問い合わせ:東京オペラシティアートギャラリー Tel.03-5353-0756