収蔵品展070
難波田龍起 初期の抽象

2021.1.16[土]- 3.21[日]

《窓》

《窓》
油彩,キャンバス
96.7 × 129.8cm
1964
photo: 斎藤新

自己の内面と深く対話することにより独自の抽象表現を追求し続けた画家、難波田龍起(1905-97)。詩情を湛えた生命感あふれる絵画は、日本の抽象のひとつの到達点ともいわれている。
詩と文学に親しんだ青年難波田龍起は、高村光太郎との出会いによって芸術の道を志した。西欧の表現に学びながら風景画や古代ギリシャの事物等をモチーフとした具象絵画を描いていたが、戦後になると徐々に抽象的な表現が現れはじめる。ミシェル・タピエらが来日するなど、1950年代後半に日本ではアンフォルメル旋風と呼ばれる抽象絵画の興隆が起こるが、難波田が抽象表現に向き合いはじめたのはこれより少し前のことであった。周辺で起こる諸々の美術動向を受け入れつつも、あくまで自らの内側から湧き起こる内的イメージを表現することを突き詰めようとした。幾何学的な構成によってフォルムを単純化したり、アンフォルメルを咀嚼したうえで曲線による有機的な抽象を描いたり、ジャクソン・ポロック風のドリッピング技法を取り入れたりするなど、さまざまな手法を試みながら模索していたことがこの頃の作品にはよく表れている。
晩年、難波田の絵画は唯一無二の抽象表現へと昇華してゆくが、そこに至るまでの試行錯誤の時期は通過点としても重要である。今回は寺田コレクションの中から、1950年代から60年代の作品を中心に、さまざまな展開を見せる難波田龍起の初期の抽象表現を紹介したい。

《黒い壷》

《黒い壷》
油彩,キャンバス
53.0 × 45.5cm
1949
photo: 斎藤新

《白の空間》

《白の空間》
油彩,キャンバス
40.9 × 31.8cm
1972
photo: 斎藤新

《私のパレット》

《私のパレット》
油彩,キャンバス
37.5 × 45.0cm
1953
photo: 斎藤新

《アブストラクト A》

《アブストラクト A》
油彩,キャンバス
72.7 × 90.9cm
1954
photo: 斎藤新

ギャラリー展示風景1 ギャラリー展示風景2
ギャラリー展示風景3 ギャラリー展示風景4
展示風景
■インフォメーション

会場:ギャラリー3&4 寺田小太郎メモリアルギャラリー(東京オペラシティ アートギャラリー 4F)
期間:2021.1.16[土]- 3.21[日]
開館時間:11:00 - 19:00(入場は18:30まで)

休館日:月曜日、2月14日[日](全館休館日)
入場料:企画展「千葉正也個展」の入場料に含まれます。

主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社

お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

開館日時

  • 2021年3月5日[金]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00
  • 2021年3月6日[土]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00
  • 2021年3月7日[日]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00
  • 2021年3月8日[月]
    本日は休館日です
  • 2021年3月9日[火]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00
  • 2021年3月10日[水]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00
  • 2021年3月11日[木]
    本日の開館時間 11:00 - 19:00

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