感じる服 考える服:東京ファッションの現在形[プロフィールと展示プラン]

サスクワァッチファブリックス/SASQUATCHfabrix.
(Wonder Worker Guerrilla Band/横山大介・荒木克記)

出展デザイナー中、唯一のメンズブランド。長岡造形大学で建築デザインとテキスタイルを学んだ横山大介と荒木克記が、2003年に東京で設立。1990年代の東京ストリートを原点としてブランド活動を開始した。2000年代に活況を呈したメンズブランドのなかでも、アメリカンカジュアルを旨とする他のブランドとは一線を画し、フリースタイルで民族的なモチーフを取り入れる、そのグラフィック力が最大の特徴。ネイティブアメリカンを中心に、メキシコ、チベット、アフリカ、北欧、そして日本も、その個性的な創作の素材になっている。

http://www.sasquatchfabrix.com/

展示プラン

古着のジャケットやパンツを解体したレザーを張り込んでつくられた実物大の馬や牛。東京に溢れかえる、消費されて行き場を失った洋服たちのモンスターは、シーズンばかりに追われて生きる人々に何かを問いかけているようだ。加速度的に進む現代の消費社会でデザイナーやクリエーターに、より高い哲学や意思が求められることをユーモラスに示している。

Photo: KIOKU Keizo