アストル・ピアソラ没後20周年記念 ブエノスアイレスの四季 インタビュー パブロ・シーグレル

  • ―ピアソラ自身から、演奏に関して具体的に「ここはこうするんだよ」と教わったことはあるんですか?
  • PZ:よくピアソラに「お前が勉強しなきゃいけないのは、和声と対位法だ」と言われました。私は10年間音楽院に行っていましたので、そこで偉大な作曲家たちがなしえた対位法の基本は学んでいましたけど、それでも「対位法をきちんと勉強しろよ」と。
  • ―きっと、ピアソラはナディア・ブーランジェにもそう言われていたんでしょうね?
  • PZ:もちろん。彼女こそが対位法の巨匠でしたからね。
  • パブロ・シーグレル
  • ―あと今回の曲目でお聞きしたいのは、1曲だけ、ピアソラでなくてファン・カルロス・コビアン
    (1896-1953)という作曲家の作品が入っていますが?
  • PZ:コビアンは「アルゼンチンのショパン」と呼ばれています。私の音楽院の先輩で、ピアソラよりもうひとつ前の世代にあたります。ショパンを彷彿とさせるようなメロディと和声、そしてハーモニーの移行がとても美しい。私も今回ショパン風のアレンジをあえてやっています。コビアンの中には、ジャズ的な要素、伝統的なタンゴの要素、民族音楽的な要素があり、のちのピアソラとの、ちょうど中間に立つような位置づけになる作曲家です。
  • ―最後にお客さんへのメッセージを。
  • PZ:今回このプログラムを日本でできることを、とてもうれしく思います。1980年代から私はピアソラとの経験を経ており、彼と一緒に日本に何度も来ました。そしてピアソラ五重奏団が解散した後も一人で、いや色々なアーティストと来日を重ねるうちに、日本は私にとって最も愛する国の一つとなりました。日本は、アルゼンチンについで、タンゴに対する強い愛と、深い知識を持った国です。その日本で、このようなプログラムを素晴らしいオーケストラと演奏できることは夢のようなことだと思います。多くの皆さんにこのコンサートをぜひ楽しんでいただきたいと思います。

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チラシ

2012年7月4日[水]19:00 コンサートホール
アストル・ピアソラ没後20年記念
ブエノスアイレスの四季

[出演]
ピアノ/指揮/作曲/編曲:パブロ・シーグレル
パブロ・シーグレル・フェスティバル・オーケストラ
[曲目]
・シーグレル:《ブエノスアイレス組曲》より「アスファルト」
・ピアソラ:天使の序章
・ピアソラ:イマヘネス676
・コビアン:郷愁
・ピアソラ:リベルタンゴ
・ピアソラ:忘却
・ピアソラ:《ブエノスアイレスのマリア》より「フーガと神秘」
・ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》(P.シーグレル版 日本初演)
[料金](全席指定・税込)
S:¥6,000 A:¥5,000 B:¥4,000
(Arts 友の会特典:10%割引)
[チケットのお申し込み]
東京オペラシティチケットセンター
03-5353-9999(電話 10:00〜18:00/店頭 11:00〜19:00/月曜定休)

コンサート情報

2012年7月4日[水]19:00 
コンサートホール

アストル・ピアソラ没後20年記念
ブエノスアイレスの四季

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パブロ・シーグレル
Pablo Ziegler

グラミー賞受賞アーティスト、パブロ・シーグレル(1944年生まれ)は、ニューヨークを拠点に世界で活躍するアルゼンチン人作曲家/編曲家/ピアニスト。名門ブエノスアイレス音楽院を首席で卒業。14歳でリサイタルデビューを飾り、クラシック及びジャズピアニストとして活動をはじめた。1978年より、タンゴの革命児アストル・ピアソラ五重奏団で活躍し、師の引退まで10年余巨匠を支え、世界中での演奏活動に参加した。ピアソラ五重奏団の音楽的発展に大きな影響を与えたことで高評を得る。ソリスト及び指揮者として、オルフェウス室内管弦楽団など世界を代表するオーケストラやオペラ歌手との共演、CD制作の監修も務める。シーグレル作曲《Rojo Tango》は今オペラ界で注目されているバリトン歌手アーウィン・シュロットにより上演されている。2011年8月にはピアソラ作曲(シーグレル編曲)《ブエノスアイレスの四季》およびシーグレル作曲《カンジェンゲ組曲》がノースカントリー・チェンバー・ミュージックフェスティバルで世界初演された。


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