公演スケジュール

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アーティスト プロフィール

カイヤ・サーリアホ [作曲家・2015年度武満徹作曲賞審査員]
Kaija Saariaho, composer / judge of Toru Takemitsu Composition Award 2015

カイヤ・サーリアホ

作曲家。1952年10月14日、ヘルシンキ生まれ。幼少時より音楽に親しみ、ヘルシンキ工芸大学でヴィジュアルアートを学んだ後、1976年よりシベリウス・アカデミーでパーヴォ・ヘイニネンに作曲を師事。在学中にマグヌス・リンドベルイやエサ=ペッカ・サロネンらとともにモダニズムを推進する作曲家グループ「コルヴァト・アウキ!(耳を開け!)」を結成した。引き続きフライブルクとダルムシュタットで、ブライアン・ファーニホウとクラウス・フーバーに学び、1982年からIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)での研究を開始。そこで身に付けたコンピュータ音楽とライヴ・エレクトロニクス技術の応用は、1980年代の彼女の作風を特徴づけるものとなり、《フェルブレンドゥンゲン》(1984)や《睡蓮 ─ 秘密の花園Ⅲ─》(1987)など、カラフルな音色や濃密な音群の繊細な変容を強調した作品により世界的な評価を確立していった。
1990年代になると、そこに旋律のゆらぎや表情の豊かさ、スピード感が加わるとともに、リズミックな要素も強調されるようになり、ヴァイオリン協奏曲《グラール・シアター》(1994)、ソプラノとオーケストラのための《魂の城》(1996)、ソプラノとエレクトロニクスのための《彼方の》(1996)、オーケストラのための《オリオン》(2002)などが書かれた。
2000年、初めてのオペラ『遥かなる愛』がザルツブルク音楽祭で初演されるや、グロマイヤー賞をはじめとする数々の受賞に輝き、大成功作となった。2006年、2作目のオペラ『アドリアナ・マーテル』(2005)が、前作に続きピーター・セラーズ演出によりバスティーユ・オペラで初演。最近も、オラトリオ《シモーヌの受難》(2006)、ボストン交響楽団創立125周年記念委嘱作品《ノーツ・オン・ライト》(2006)、パリ管弦楽団ほかによる共同委嘱作品《ミラージュ》(2007)、ベルリン・フィル委嘱作品《ラテルナ・マジカ(幻灯機)》(2008)などを発表、2010年には3作目のオペラ『エミリー』(2008)がアムステルダムで初演されるなど、現代フィンランドを代表する作曲家の一人として活躍を続けている。2013年ポーラー音楽賞受賞。
作品は、Chester Music および Edition Wilhelm Hansenから出版。

 

[オフィシャルサイト]
http://www.saariaho.org/

 

[出版社:Chester Musicのサイトよりカイヤ・サーリアホのページ]
http://www.musicsalesclassical.com/composer/short-bio/Kaija-Saariaho

エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮) 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Ernest Martínez-Izquierdo, conductor

エルネスト・マルティネス=イスキエルド

1962年バルセロナ生まれ。バルセロナとパリで学んだのち、1985年に現代音楽演奏のためのアンサンブル・バルセロナ216を設立し指揮活動を開始、現在は首席客演指揮者をつとめている。また、1997〜2013年までナバラ交響楽団(スペイン)の音楽監督(現在は名誉指揮者)、バルセロナ交響楽団では2002〜2006年まで音楽監督、その後2009年まで首席客演指揮者をつとめた。
スペイン各地のオーケストラやアンサンブルのほか、フィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、フランス国立放送フィル、リヨン国立管、ワルシャワ国立フィル、京都市交響楽団などのオーケストラや、アンサンブル・モデルン、クラングフォーラム・ウィーン、Avanti!室内管などのアンサンブルを指揮している。オペラの分野では、サーリアホのオペラ『アドリアナ・マーテル』をピーター・セラーズの演出と共にフィンランド国立歌劇場やサンタフェ・オペラで、『フィガロの結婚』をエミリオ・サージ演出で、また《カルミナ・ブラーナ》をスペインの前衛パフォーマンス集団ラ・フラ・デルス・バウスと共に上演した。
録音はテラーク、ハルモニア・ムンディ、コル・レーニョ、IRCAM、ストラディヴァリウス、NAXOSから発売されている。
受賞歴も多く、スペイン国立放送クラシック音楽部門賞、バルセロナ市賞、ラテン・グラミー賞、ディアパソン・ドールなどがある。2006年よりカタルーニャのサン・ジョルディ王立芸術アカデミー会員。

[オフィシャルサイト]
http://www.ernestmartinezizquierdo.com/

渡邊一正(指揮) 5/31「2015年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Kazumasa Watanabe, conductor

渡邊一正

東京フィルハーモニー交響楽団指揮者。1995〜2002年まで広島交響楽団正指揮者を歴任。NHK交響楽団の定期演奏会を始め、日本国内のオーケストラとは読売日響、日本フィルを始め主要なオーケストラに定期的に客演している。オペラ、バレエでの活躍も目覚しく、新国立劇場で歌劇『友人フリッツ』、同劇場バレエ団では『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ドン・キホーテ』などを指揮。2006年には『白鳥の湖』の新演出の指揮も行い、大成功を収めた。海外での公演ではサンクトペテルブルク交響楽団の定期演奏会に客演するなど、確実にキャリアを積んでいる。
ピアニストとしても8歳の時に東京交響楽団、東京フィルと共演。1987〜1989年まで渡欧しハンス・ライグラフ教授に師事。その後、東京フィル定期、広島交響楽団定期などのオーケストラと弾き振りを含むプログラムを行なうなど、ピアニストとしての才能も評価されている。

与那城 敬(バリトン) 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Kei Yonashiro, baritone

与那城 敬

桐朋学園大学卒業。同大学研究科修了。新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁在外研修員としてミラノへ留学。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール入賞。奏楽堂日本歌曲コンクール第1位。宮本亜門演出『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ(文化庁芸術祭大賞受賞)で二期会デビュー。新国立劇場『鹿鳴館』(世界初演)影山伯爵、日生劇場開場50周年記念『メデア』(日本初演)イヤソンでも存在感を示した。コンサートにおいても国内主要オーケストラから引く手あまたで、バッハ《マタイ受難曲》、ベートーヴェン「第九」等で活躍。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしても国内外の公演に参加。本年8月びわ湖ホール『竹取物語』、12月神奈川県民ホール『金閣寺』に出演予定。CDは『FIRST IMPRESSION』(オクタヴィア・レコード)をリリース。二期会会員

[オフィシャルサイト]
http://yonashiro-kei.com/

林 正子(ソプラノ) 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Masako Hayashi, soprano

林 正子

東京藝術大学卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了後、ジュネーヴ音楽院にて研鑽を積みディプロマ取得。五島記念文化オペラ新人賞受賞。『タンホイザー』ヴェーヌスに抜擢され鮮烈な二期会デビューを果たし、以後二期会『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ(文化庁芸術祭大賞受賞)、P.コンヴィチュニー演出『皇帝ティトの慈悲』ヴィッテリア等表現力豊かな演唱で好評を博す。コンサートに於いてもG.アルブレヒト、チョン・ミョンフン等国際的指揮者との共演も数多く、また読売日響、東京フィル、日本フィル等国内主要オーケストラと共演を重ねている。現在は欧州を拠点に活動し、スイス・ロマンド管等と共演する傍ら、映画『崖の上のポニョ』オープニング曲を担当するなどジャンルを超えて活躍。ジュネーヴ在住。二期会会員

[オフィシャルサイト]
http://www.masakohayashi.com/

池田香織(メゾソプラノ) 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Kaori Ikeda, mezzo soprano

池田香織

慶応義塾大学法学部を経て声楽家の道へ進み、二期会オペラスタジオ修了。『セビリャの理髪師』ロジーナでデビュー。以降新国立劇場をはじめ数々の舞台に出演。とりわけワーグナーは数々の役をレパートリーとし、新国立劇場『リング』『影のない女』、飯守泰次郎指揮日本ワーグナー協会コンサートでのブリュンヒルデ等キャリアの上で大きな比重を占めている。最近ではびわ湖ホール『死の都』(日本初演)ブリギッタで好演。コンサートでは、G.アルブレヒト指揮/読売日響 ヤナーチェク『運命』(日本初演)、《ミサ・ソレムニス》、モーツァルト《ミサ曲ハ短調》、《レクイエム》等で好評を博し、2012年にはE.インバル指揮/都響マーラー《交響曲第3番》で高い評価を得た。CDはTrio 97 Libestraumの一員として『愛のおくりもの』をリリース(ナミレコード)。二期会会員

東京混声合唱団 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Tokyo Philharmonic Chorus

東京混声合唱団

1956年、東京藝術大学声楽科の卒業生により創設された日本を代表するプロ合唱団。コンサートの開催を演奏活動の中心に置き、広範な分野の合唱作品の開拓と普及に取り組んでいる。東京、大阪での定期演奏会、各地方での特別演奏会、内外のオーケストラとの共演やオペラへの出演、青少年を対象とした鑑賞音楽教室、海外公演を含む年間200回の公演のほか、レコーディングやテレビ、ラジオへの出演がある。レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた203曲を数える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと全合唱分野を網羅している。2007年、第38回サントリー音楽賞、第25回中島健蔵音楽賞を受賞。

[オフィシャルサイト]
http://toukon1956.com/

東京交響楽団 5/28「カイヤ・サーリアホの音楽」
Tokyo Symphony Orchestra

東京交響楽団

1946年東宝交響楽団として創立、1951年に東京交響楽団に改称し現在に至る。2014年度シーズンより、ジョナサン・ノットが第3代音楽監督に就任。正指揮者に飯森範親、首席客演指揮者にクシシュトフ・ウルバンスキ、桂冠指揮者に秋山和慶、ユベール・スダーン、名誉客演指揮者に大友直人を擁する。現代音楽の初演などにより、文部大臣賞、京都音楽賞大賞、毎日芸術賞、文化庁芸術作品賞、サントリー音楽賞、川崎市文化賞等を受賞している。川崎市のフランチャイズオーケストラ、新潟市の準フランチャイズオーケストラ、(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団とはパートナーシップ協定を結び、活動の場を拡げている。教育面でも「こども定期演奏会」「0歳からのオーケストラ」が注目を集めている。新国立劇場ではレギュラーオーケストラとして毎年オペラ・バレエ公演を担当。海外公演も数多く行っており、これまでに53都市71公演を行っている。

[オフィシャルサイト]
http://tokyosymphony.jp/

東京フィルハーモニー交響楽団 5/31「2015年度武満徹作曲賞本選演奏会」
Tokyo Philharmonic Orchestra

東京フィルハーモニー交響楽団

1911年創立。2011年に日本のオーケストラとして最初の100周年を迎える。約150名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ日本を代表するオーケストラ。「定期演奏会」や「午後のコンサート」、「こども音・楽・館」などの自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、NHKにおける『名曲アルバム』や、FM『ブラボー!オーケストラ』の他、さらに『題名のない音楽会』などに出演。全国の音楽ファンに親しまれる存在として、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開し、クラシック音楽の広い普及に努めている。2014年にはアジア・欧米6ヶ国をめぐるワールド・ツアーを行い国内外の注目を集めた。

[オフィシャルサイト]
http://www.tpo.or.jp/

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