B→C バッハからコンテンポラリーへ
201 ミサ・ミード(ユーフォニアム)

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日時:
2018年4月17日[火]19:00
会場:
リサイタルホール     ホールへの行き方

ユーフォニアムの音色で、世界の音楽を旅する!
多彩な響きが満ち溢れるステージ。


ミサ・ミード本人による演奏曲紹介ムービー

[出演]

ミサ・ミード(ユーフォニアム)

[共演]
清水初海(ピアノ)*
大場章裕(パーカッション)**

[曲目]

  • J.S.バッハ:ソナタ ロ短調 BWV1030(原曲:フルートとチェンバロのためのソナタ)*
  • デッドス:ラタタ!(2007)**
  • ブライアント:ハミングバード(2011)
  • デザンクロ:古典風小組曲(1965)*
  • 荒井 建:Seriaphonium ─ ユーフォニアム、電子音響、映像のための(2017〜18、ミサ・ミード委嘱作品、世界初演)
  • ニニェロラ:ラ・グルータ(2006)*
  • 池辺晋一郎:ストラータ Ⅶ ─ ユーフォニアムとマリンバのために(2009)**
  • ヴォーン・ウィリアムズ:《生命の家》から「静かな昼」*

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  • 公演について
  • 出演者プロフィール
  • インタビュー

チケット情報

[料金]全席自由
¥3,000(税込)
[チケット発売日]
Arts友の会優先発売:1月20日[土](特典:10%割引)
「インターネット予約」会員優先発売:1月25日[木]
一般発売:1月27日[土]
[チケット取り扱い]

公演について

「良い響き」という意味を名にもち、音域は最大5オクターブ程と広く、ピストンが4つしかないのに超絶技巧も得意なユーフォニアム。イギリスでは金管バンドの花形、ドイツやオーストリアではベルの曲がったジャーマン・バリトンの演奏でパブやお祭りを盛り上げ、ムソルグスキーの《展覧会の絵》や、R.シュトラウス《ドン・キホーテ》等のオーケストラ曲でも重要な役割を担うユーフォニアムが、型にはまらない編成や新しい表現とも好相性だと実感できるステージをお届けします。
ソリストとして世界各地で活動しているミサ・ミードが、「世界の音楽を旅する!」というテーマで繰り広げるのは、ドイツ、ブラジル、アメリカ、フランス、日本、スペイン、イギリスの作曲家たちの作品。《ラタタ!》はスネアドラムとのユニークな共演。意外に演奏機会が多いというバッハや、エレクトロニクス、マリンバとの組み合わせ。はたまた東京音大時代の先輩、荒井建への委嘱新作は、映像化された音の粒子の集合体が電子音と光と共に動き、それに同化されたようにパフォーマーが奏でる独自の世界が広がるよう…。そんな多彩な響きで駆け巡った音楽の旅は、彼女が住むイギリスの美しく静かな風景を感じさせるヴォーン・ウィリアムズの心地よい調べで締めくくられます。
新芽が息吹く季節、ユーフォニアムの新しい世界へぜひ!

出演者プロフィール

ミサ・ミード(ユーフォニアム)

Misa Mead, euphonium
1985年熊本県出身。東京音楽大学卒業(特待奨学生)。若いソリストのためのヨーロピアン・コンクール(ルクセンブルク)満場一致の金メダル受賞を始め、国内外の数々のコンクールに入賞。第78回読売新人演奏会に出演。2012年パリ地方音楽院を首席で卒業。日本に帰国後、タイとアメリカにて開催された国際フェスティバルにゲスト・アーティストとして招待される。2013年前期、東京音楽大学付属高等学校演奏助手。2013年渡英以来、女性ユーフォニアム奏者では唯一のインターナショナル・ソリストとして20カ国以上でコンサート、マスタークラスを開催している。2014年デビューCD『Journey』をリリース。2016年より管楽器専門月刊誌PIPERS(パイパーズ)に「ミードと暮らす」を連載。2017年スティーブン・ミードとのデュオCD『Love's Joy』をリリース、英国の雑誌ブラスバンド・ワールドで「Duo CD of the Year」を受賞。作・編曲家としても活動。ASKS Winds、Bocchino Musicより、多くの作品を出版している。現在、ビュッフェ・グループのベッソン・ユーフォニアム・アーティストとして、また、デニスウィック・パフォーミング・アーティストとして世界中で演奏活動を行う。

インタビュー

ミサ・ミード

満20年を迎えた東京オペラシティのリサイタルシリーズ「B→C」。2018年度のトップバッターは、世界各地で活躍中のユーフォニアム奏者 ミサ・ミードです。楽器との出会いや、「世界の音楽を旅する!」というテーマで挑む今回の演奏曲について、メールインタビューで語っていただきました。

ミサさんとユーフォニアムとの出会いを教えてください

小学校の金管バンド部に入った9歳の時です。アルトホルンを吹いていた姉に、旋律パートも受け持つユーフォニアムを勧められ、選んだのが始まりでした。

テレビアニメの人気もあってか、近年ユーフォニアムの知名度がぐっと高まっているように感じます。改めてこの楽器の魅力を教えていただけますか?

日本に行くと必ずそのアニメ『響け!ユーフォニアム』の話題が出ますし、凄い影響力でユーフォニアムの注目が高まっているのは嬉しい限りです。「ユーフォニアム」という名前には「よい響き」という意味があり、やはり音色が最大の魅力だと思います。それから最大5オクターブほどと音域が広く、超絶技巧も得意です。ピストン(使う指)が4つしかないのに、凄いでしょ?(笑)
大体どの国も吹奏楽やアンサンブルのなかで華やかな響きを担うイメージが強いのはそのとおりですが、各国の文化によって違うところもあります。例えばイギリスでは金管バンドの花形であり、ソロ楽器として認知されています。ただしソロ楽器の位置付けも金管バンドを伴奏に演奏するイメージです。ドイツやオーストリアでは伝統的にベルの曲がったジャーマン・バリトンを使って、パブやお祭りなどで演奏する楽団に所属することが多く、「ユーフォニアム=大衆音楽」といったイメージを持つ人が多いようですね。

B→Cではユーフォニアムの機動性、音色の豊かさ、柔軟性といった持ち味が、さまざまな編成や新しい響きと一緒に堪能できるようですね。

「世界の音楽を旅する!」というテーマで、一番私らしく、皆様にどう楽しんで頂けるか?を考えました。私はこれまで20ヶ国近い場所でソリストとして演奏したり、指導を行っていますが、そこで知った“その国らしい個性が感じられる作品”や、“その国を象徴するような作曲家”の作品も選んでいます。
例えばスネアドラムとのデュオという一風変わった編成の《ラタタ!》は、1983年生まれでブラジル・ユーフォニアム界のエース的存在、フェルナンド・デッドスの曲です。リズム大国ブラジルで育った彼の感性が作品からも伝わる気がしています。
ユーフォニアムにとって欠かせない国アメリカの作曲家スティーヴン・ブライアントの《ハミングバード》は、作曲者の声で作られた伴奏音源が流れ、クラシックとポップスが融合したかのような面白い曲です。
ディエゴ・ニニェロラの《ラ・グルータ》はフラメンコを連想されるような親しみやすい曲で、スペインでユーフォニアムを演奏する人なら誰もが知っているほどの有名曲ですが、スペイン以外ではまず知られていないので、今回ぜひ紹介したかったのです。
また私が大学卒業後、2年間留学していたフランスからは、フレンチチューバ(サクソルン・バス)のために書かれたデザンクロの《古典風小組曲》を。聴けば誰もがフランス音楽と答えるのでは…と思える響きをもち、フランスにおけるユーフォニアムの歴史を垣間見ることもできます。

ミサさんと同じ東京音大出身の荒井建さんの新作は、ユーフォニアム、エレクトロニクス、映像による作品と伺いました。

タイトルは《Seriaphonium》といいます。荒井さんの他の作品同様、音の粒子の集合体を映像化し、エレクトロニクスを駆使してスクリーンに映し出します。奏者が自由に曲を進められ、音に合わせて動く映像もかなりインパクトがあり、幾何学的ですが、荒井さんの個性が滲み出ている部分もあって、演奏していて凄く楽しいです。
ユーフォニアムは楽器の歴史が170年ほどしかなく、だからこそ新しいオリジナル作品への挑戦にも積極的なイメージがあります。型にはまってない楽器だからこそ、型にはまらない編成やスタイルで音楽を表現する良さがあると思うし、私自身が型にはまらない人間なので、そんな作品に共鳴するものがあるのかもしれません。

今回は楽器の組み合わせにも意外性を感じましたが、その点はどうですか?

スネアドラムとのデュオはユニークですが、実はユーフォニアムとエレクトロニクス、又はマリンバとの組み合せはポピュラーとまでは言えなくても、割とある組み合せだと思います。池辺晋一郎さんの《ストラータⅦ》は、楽譜を見ていると、“一見、アンサンブル不可能?!”と思ってしまいそうな難曲ですが、合わせるのではなく、合わさる事を味わえるのが特徴的ですね。ちなみにこの曲は、私が15歳の頃から大学卒業まで師事していた外囿祥一郎先生と今回の共演者・大場さんが師事した菅原淳さんによって初演されました。それぞれの弟子による再演なので、身の引き締まる思いです。

ユーフォニアムでバッハを演奏する機会は多いのでしょうか?

《無伴奏チェロ組曲》を練習するユーフォニアム奏者は多いですよ。ソロコンクールの課題曲として取り上げられていたこともありました。ユーフォニアムはB♭管の楽器なので♭系の曲が好まれ、変ホ長調のソナタBWV1031はよく演奏されます。ただ、今回演奏するロ短調のソナタBWV1030は、私も聴いたことがないです。でもBWV1030のソナタは深みのある音色を得意とするユーフォニアムに良く合うので、ぜひ聴いていただきたくて選びました。

締めくくりがヴォーン・ウィリアムズの歌曲というのも意外でした。

私は2013年からイギリスの小さな村で暮らしています。そこは平和でゆったりとした時間が流れる、イギリスの風景そのものであり、私にとって旅で疲れた体を休める場所。「世界の音楽を旅する!」のテーマでお届けする今回のリサイタルもまた、静かで美しいイギリスの風景を感じさせる音楽で締めくくりたかったのです。

どれもこれもB→Cだからこそ実現したプログラム。ぜひユーフォニアムの新しい世界を覗きに、会場まで足をお運びください!

*曲目、演奏曲順、出演者等は、変更になる場合がございますのでご了承ください。
*就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。
*ネットオークション等での営利目的の転売はお断りします。


主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
協賛:日本生命保険相互会社

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東京オペラシティ コンサートホール/リサイタルホール


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