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清水真弓(トロンボーン)

2012年4月10日 出演

141_清水真弓(トロンボーン)

©斎藤卓之

この度は誠におめでとうございます。色々な形で東京オペラシティ コンサートホール/リサイタルホールには出入りさせて頂きましたが、勿論強く印象に残っているのは、B→Cです。この企画は本当に沢山の才能を開拓する素晴らしいシリーズになっていると思います。その中で私自身もその1ページを刻めたということは大変誇りに思えることです。これからも様々な素晴らしい企画で、素敵な音楽に満ちたホールであってください。そしていつの日か、また自分もその新しい1ページを一緒に作れる日が来たら素敵だなと思っております。
当時はまだ色々な方面に試行錯誤だったので、プログラム作成からリサイタルまで、何もかもが勉強になりました。あの頃はまだ、BとCの中間の時代の作品ばかりに触れることが多かったのですが、現在は様々なリサイタルでまさにこのB→Cを実践することが多く、今から考えると、私の活動に大事なきっかけを与えてくれた企画だったのかな、と思います。プログラム決めなどにも苦戦し、スタッフの方々をハラハラさせてしまったこと、満席のお客様に温かく迎えてもらえたこと、色々なことを思い出しますが、とても楽しく、良い経験でした。

[近況](2017年3月現在)
まさにB→Cのリサイタルを終えてオーストリアに帰国した直後、南西ドイツ放送交響楽団の首席トロンボーンのオーディションに合格、リンツ・ブルックナー管弦楽団から移籍し、2012年は色々な意味で変化の年でした。オーケストラ活動の傍ら、最近はソロ/室内楽活動を精力的に行っています。2017年3月にはスローカー・トロンボーン四重奏団で日本でも11公演のツアーを行うなど大変充実しております。ワークショップや、マスタークラスなど教育活動も行い、後進の指導にも力を入れており、CDも3枚リリース。特に1枚目のソロCD『ファンタジー』はCDショップ大賞、クラシックCDアワード2015第1位を受賞、トロンボーンの可能性を多くの方々に伝えるべく、日々奮闘しております。

公式サイト「Trombone Mayumi Shimizu」
http://www.mayumi-shimizu.com