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- エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮)
- ジョフレ・リュデル:与那城 敬(バリトン)
- クレマンス:林 正子(ソプラノ)
- 巡礼の旅人:池田香織(メゾソプラノ)
- 東京混声合唱団(合唱指揮:大谷研二)
- 東京交響楽団
- 映像演出:ジャン=バティスト・バリエール
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- サーリアホ:オペラ『遥かなる愛』(2000、日本初演)
[演奏会形式/フランス語上演/日本語字幕付]
- サーリアホ:オペラ『遥かなる愛』(2000、日本初演)

5月28日[木] | 〈コンポージアム2015〉 カイヤ・サーリアホの音楽 ─ オペラ『遥かなる愛』(演奏会形式) |
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5月31日[日] | 〈コンポージアム2015〉 2015年度武満徹作曲賞本選演奏会 |
7月22日[水] 7月23日[木] |
音楽の絵本 with パイプオルガン |
8月30日[日] | 侍BRASS 2015 |
10月20日[火] | スウェーデン放送合唱団 |
11月26日[木] 11月27日[金] 11月29日[日] |
オッコ・カム指揮 フィンランド・ラハティ交響楽団 生誕150年記念 シベリウス交響曲サイクル |
3月5日[土] | ラ・プティット・バンド 《マタイ受難曲》 |
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3月12日[土] | 小松亮太 タンゴの歌 featuring バルタール & グラナドス |
*今後、公演が追加・変更になる場合があります。
*日程・公演内容等は変更になる場合がございますのでご了承ください。
カイヤ・サーリアホ
©Priska Ketterer
与那城敬
©Kei Uesugi
エルネスト・マルティネス=イスキエルド
池田香織
林正子
©anju
この作品はサーリアホが初めて手掛けたオペラで、2000年夏、ケント・ナガノの指揮によりザルツブルク音楽祭で初演、2001年には共同委嘱者であるパリ・シャトレ座でフランス初演され、その後もドイツ、イギリス、アメリカ等でたびたび演奏されている大変評価の高い作品です。12世紀フランスの偉大な吟遊詩人ジョフレ・リュデルの『La Vida breve』をもとにした、レバノン生まれの作家アミン・マアルーフの台本による。
貴族階級の享楽生活に嫌気がさし、遥かなる理想の愛を求めるリュデル。そこに巡礼者が海の向こうの彼方にそのような女性が存在することを告げ、リュデルは彼女を探す旅に出ます。しかし旅の途中で病んでしまったリュデルは、ついにクレマンスと出会い、愛を確かめあったところで、息絶えてしまいます。リュデルを胸に抱き祈るクレマンス。
未だ見ぬ愛(=恋人)を生死を超えて求める台本にふさわしく、抒情的、幻想的ともいえる音楽となっており、サーリアホの繊細な音づくりに深い感動を覚えます。
指揮者のエルネスト・マルティネス=イスキエルドは、サーリアホ作品を数多く手掛けており、2008年の大阪国際フェスティバルでの《レイノ・ソングス》の初演者でもあります。またこの『遥かなる愛』は、2014年9月にフィンランドのトロンハイム室内楽フェスティバルでも指揮しています。歌手には若手日本人、いずれも現代作品にも実績のある有望な3人です。
また、今回は、舞台上の演奏に加えて、フランスのマルチメディアアーティスト、ジャン=バティスト・バリエール制作による映像演出付上演となっており、幻想的な映像とともにサーリアホの音楽を堪能いただきます。
カイヤ・サーリアホ
©Priska Ketterer
渡邊一正
©満田聡
「武満徹作曲賞」は、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより、今や世界的に知られている、若い世代のための作曲コンクールです。17回目となる2015年の審査員はカイヤ・サーリアホ。44カ国(出身国・地域)から集まった151曲の応募作品の中から、サーリアホ自身による譜面審査の結果選ばれた作品が演奏され、賞が決定されます。
毎年爆発的な人気のズーラシアンブラスと弦うさぎが今年もやって来ます。よこはま動物園ズーラシアのマスコットキャラクターとして誕生し、子どもたちの音楽への興味を沸き起こし、これから花開く可能性を持った素晴らしい感性の導火線に火をつけることを目的として活動するズーラシアンブラスとその仲間のうさぎたち。見た目はユーモラスですが、実力は折り紙つき。2013年からは新しいキャラクターのオルガンオウルによる迫力あるパイプオルガン演奏が加わり、レパートリーの幅も広がりました。毎回趣向を凝らした楽しいプログラムは、家族で楽しめるコンサートとして今回も人気を集めることでしょう。
侍BRASS
撮影:池上直哉
楽器をたしなむ中高生から、音楽を愛する大人まで、毎年好評のこの公演、終演後のサインを待つ大行列からも人気の高さがうかがえます。ジャズとクラシック、両音楽界からとっておきの奏者が終結した「侍BRASS」は、和のテイストにこだわったオリジナル曲とセンスの良いアレンジによるプログラムの巧みさ、高度なテクニックで観客を唸らせ、楽しいトークで笑わせる、最高のエンターテインメントです。
スウェーデン放送合唱団
©Arne Hyckenberg
ペーター・ダイクストラ
©Mattias Ahlm SR
スウェーデンのみならず、世界中でその美しい歌声を披露する、現在最高峰の実力と人気を誇る合唱団。
特に故クラウディオ・アバドからは多くの演奏会で起用され、1996年ベルリン・フィルとの日本公演で演奏した「第九」と「復活」や、2012年ルツェルンでのモーツァルトの《レクイエム》など、多くの名演が残されています。
今回の東京オペラシティでの無伴奏プログラムは、前回2012年の来日公演で披露した、北欧作品とラフマニノフとはうって変わって、バッハ、シェーンベルク、ブラームスといった独墺作品に加え、スイスの作曲家マルタンの代表作をお届けします。また、これらの曲はすべて、宗教的作品、という特徴を持っています。神が与えた最高の楽器、″声″による美しいハーモニーをお楽しみいただきます。
オッコ・カム
©Markus Henttonen
ラハティ交響楽団
©Markus Henttonen
ペッテリ・イーヴォネン
©Heli Lindroos
シベリウスの故郷フィンランドから、この作曲家を最も得意とするオーケストラがやってきます。1999年に東京で行われた交響曲全曲演奏会の成功と、BISレーベルからリリースされたCDとで、日本でも一躍名を上げたこのラハティ交響楽団。
毎年9月には本拠地シベリウス・ホールにおいて国際シベリウス音楽祭を開催しており、2015年には記念年らしく音楽祭芸術監督でもある首席指揮者オッコ・カムと共に、交響曲全曲演奏の一翼を担います。
再び東京で行われる交響曲サイクルでは、作品番号順に3日間、ヴァイオリン協奏曲を加えた全8曲を演奏します。ソリストには、フィンランド生まれの新星、ペッテリ・イーヴォネンを迎え、母国の作曲家シベリウスの持つ独特の世界観を表現します。
オリジナル楽器によるアンサンブルのパイオニアとして、シギスヴァルト・クイケンと彼のラ・プティット・バンドは常に新たな視点を提供してきました。大げさな表現やはったりのない、作品そのものに寄り添うようなクイケンの音楽は、J.S.バッハ不朽の名作、マタイ受難曲でもかわりありません。近年このコンビは最新の研究に基づき、バッハの宗教曲における当時の演奏様式とされる、OVPP(One Voice Per Part)方式を採用しています。これは、現在では大人数により歌われている合唱パートを、各パート1人の歌手が担うもので、これにより、室内楽的な、純度の高い音楽が実現されます。当然、ひとりひとりには高い技量が求められますが、古楽器を使用したオーケストラ・パートのヴィブラートを抑えた古雅な響きとも相まって、清らかであたたかな、J.S.バッハの音楽自体が持つ美しさに改めて気付かされます。ついに実現したこの組み合わせの《マタイ》、必聴といえるでしょう。
小松亮太
レオナルド・グラナドス
アメリータ・バルタール
第1部は、アルゼンチン出身で南米を代表する文豪ホルヘ・ルイス・ボルヘスの詩にピアソラが曲を付けた《エル・タンゴ》(コンサート形式・スペイン語上演・日本語字幕付)。この作品は、ボルヘスが空想した、タンゴの黎明期のブエノスアイレスを舞台に繰り広げられる“男と女”、“タンゴ”、“決闘”、“死”等をキーワードに7つの組曲で構成され、レコードアルバム制作を目的として1965年に発表されました。1968年にオラシオ・フェレールの詩に音楽を付けた名作《ブエノスアイレスのマリア》の先駆けとなる作品です。歌と語りは、2013年の《ブエノスアイレスのマリア》でもその演技力と歌唱力で存在感を放ったレオナルド・グラナドスです。
第2部は、ピアソラ歌いとして最高のディーヴァ、アメリータ・バルタールの登場です。《ブエノスアイレスのマリア》で鬼気迫る歌唱で会場を沸かせた彼女が今回は、ピアソラの代表曲をメインに、古典タンゴも歌います。小松亮太との待望の再共演、聴き逃せません!
*詩人・オラシオ・フェレール氏の逝去(2014年12月)に伴い、当初予定の「小松亮太×オラシオ・フェレール“タンゴ・レクイエム”(仮称)」が、上記の内容に変更となりました。