プレスリリース

■もう誰にも止められない。山下洋輔@東京オペラシティのニューイヤー、ますます刺激的に!

毎年恒例となった感のある「東京オペラシティの山下洋輔ニューイヤー・コンサート」。日本が世界に誇るジャズピアニストという肩書きだけにとどまらないスーパーアーティスト山下らしく、「ピアノ協奏曲」(2000)「室内交響楽」(2002)「超即興」(2003)とクラシックの演奏家たちとのセッションを繰り広げ、毎回話題をさらってきました。
そして2004年は、ついにあの巨匠・筒井康隆とのコラボレーションが登場します。筒井と山下といえば共通のファンが多いだけでなく、本人同士が互いにファンとして親交を持ち、また舞台でもたびたび共演してきたという名コンビ。この二人が今またタッグを組んでの新作、それもオペレッタとくれば、見逃すわけにはいきません。


■これぞ筒井ワールド。オペレッタの名作が華麗に、そして過激に変容。

筒井康隆
ウィーンで活躍した作曲家フランツ・レハール(1870−1948)の代表作『メリー・ウィドウ』は、パリを舞台に億万長者の未亡人ハンナをめぐって上流階級の男女が繰り広げるラブコメディ。美しいワルツや歌が満載なこともあり、今も世界中で絶大な人気を誇るオペレッタ(喜歌劇)の傑作です。
自身演劇人でもあり、このオペレッタをこよなく愛する筒井康隆は、ミュージカルとして上演することを念頭に自分流のメリー・ウィドウの構想を長年あたため、2002年に戯曲『フリン伝習録』を完成させました。このいわば筒井版『メリー・ウィドウ』は、舞台を現代日本の医学界に置き換え、登場人物全員が浮気をしているという、レハール作品以上に不道徳な雰囲気を持っています。もちろん単なる改作やパロディなどではなく、不倫讃歌を謳いつつ現代日本を鋭く皮肉るかのような毒気は、まさに筒井康隆の真骨頂と言えるでしょう。
なお、この戯曲『フリン伝習録』は、『文學界』2003年11月号で発表されます。

今回はコンサートホールでの上演となるため、大掛かりな装置や衣装を用いない演奏会形式です。そのために筒井も台本を新たに執筆し、本来は十数人の役者で演じられるところを、4人の歌手に複数の役を受け持たせることにより演劇面よりも音楽面を強調しています。さらに自ら狂言回しとして出演、語りだけでなくラップまで披露しようというほどの意気込みです。お芝居でもなく、純粋な演奏会とも少し違う、名づけて「“超”演奏会形式」とも言うべき舞台を目指しています。

★『噂の真相』2002年9月号で、筒井康隆がこの作品の構想について述べています。


■レハールと筒井康隆にインスパイアされ、燃える山下洋輔。もちろん新作披露もあります。

山下洋輔
『フリン伝習録』を執筆中から、すでに筒井康隆は、音楽は山下洋輔に頼むことを決心していました。そして、原曲をどう活かすか、あるいはどのようにアレンジするか、どこをオリジナルにするかなど、指揮者用のスコアをもとに自ら楽譜を作りはじめていたといいます。筒井からこの作品の相談を受けた山下は、その情熱と周到さに感動し、音楽を担当することを快諾しました。計算された筒井ワールドの中で、いかに山下流を展開するか。それは一つの挑戦でもあり、新たな楽しみでもあるわけです。
ピアノソロやフリーはもちろん、ピアノとオーケストラのための新作《ラプソディ・イン・F》も用意され、編曲に山下が絶大な
栗山和樹
信頼を置く作曲家の栗山和樹を得て、ワルツもマズルカもマーチもスウィングもジルバもモダンジャズもてんこ盛りに料理されつつあります。さらに歌手にもフリー演奏を要求するというから驚きです。オペレッタである以上、音楽が重要なのは言うまでもありません。完成の暁には、この作品は山下抜きでは考えられないものとなっていることでしょう。




■歌手もオーケストラも豪華演奏家が集結。

「山下洋輔さんとご一緒できるなら!」と駆けつける演奏家は実にたくさんいます。それはクラシック音楽界でも例外ではありません。今回の上演にも素晴らしい音楽家たちが馳せ参じてくれます。長年にわたり熱狂的な山下ファンである茂木大輔が率いるオーケストラには、NHK交響楽団の首席奏者をはじめキラ星のごとき名人・達人・巨匠たちが参加。いかなる音楽的局面にも対応可能な超強力アンサンブルであることは間違いありません。そして、声楽陣も人気実力No.1のソプラノの一人としてブレイク中の森麻季をはじめ、佐々木弐奈、大野徹也、小川裕二という日本を代表するオペラ歌手が出演するという豪華版です。

茂木大輔 森麻季 佐々木弐奈 大野徹也 小川裕二



★チラシのイラストと題字は、この公演のために山藤章二氏が描いてくださったものです。


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