彼の作品の大半を占めるハロゲンランプを使った照明のオンパレードです。
白熱灯と比べて光源が小さいハロゲン球を用いることで、マウラーはデザインや造形の可能性を広げました。ハロゲンランプと低電圧による代表的な照明システム《ヤ・ヤ・ホ（YaYaHo）》は、使用者が空間を想定しながらパーツを選んで設置し、空間に働きかける新しい光のあり方の提案です。
これを取り入れた《シンフォニア・シレンツィオーザ（Sinfonia Silenziona）》（無口なシンフォニー）は、イッセイミヤケの展示会（パリ、1999/2000）にも用いられたもので、繊細かつ驚きに満ちた空間を作り出します。マウラー自身が「光、形、色彩、動きの共生」と呼ぶこのインスタレーション。ギャラリー1奥に青く浮かび上がる空間をお楽しみください。