ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展
Collection Exhibition curated by Ryan Gander.

昨年4月に予定されていた個展が、イギリスのロックダウンによって延期となったのは開幕わずか4ヶ月前のことでした。途方に暮れた私たちに届いたのはガンダーからの「僕になにかできることはない?」「収蔵品展のキュレーションはイギリスからでもできるのでは」というメッセージでした。こうして「個展あらためガンダーが選ぶ収蔵品展」を全館で開催することとなりました。
展覧会は3階、4階それぞれにテーマを設け、「色を想像する」「ストーリーはいつも不完全……」という二つの企画として行いました。ガンダーならではのアイデアで、いずれも驚きの収蔵品展となりました。当館のコレクションが故寺田小太郎氏のプライベート・アイ・コレクションであることを踏まえ、寺田氏のまなざしに注目したガンダー。「すべての人間は、まったく同じものを何通りもの方法で理解する力を持っていること」。今回の収蔵品展にもあっと驚かされることでしょう。

▶「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展 (2021年4月17日[土]─ 6月24日[木])

「色を想像する」展示風景
「色を想像する」展示風景
photo:中川周
「ストーリーはいつも不完全……」展示風景
「ストーリーはいつも不完全……」展示風景
photo:中川周