ミケル・バルセロ略歴
Profile

ミケル・バルセロ

ミケル・バルセロ、
マジョルカ島ファルーチのアトリエにて、2020年
撮影:ジャン=マリー・デル・モラル
Miquel Barceló, Farrutx, 2020,
photograph by Jean-Marie del Moral
www.jeanmariedelmoral.com

1957年、スペイン・マジョルカ島生まれ。
パルマ・デ・マジョルカとバルセロナの美術学校で学ぶ。1976年、前衛芸術家のグループに参加。1982年の「ドクメンタ7」(ドイツ・カッセル)で国際的な場に登場して以降、マジョルカ島、パリ、アフリカなど各地にアトリエを構えて精力的に制作。
1988年には過酷な風土と孤独を求めアフリカを旅し、以後、繰り返しマリに滞在し制作。絶えず変化を求める多産の芸術家であり、その制作は、絵画をはじめドローイングや旅のノート、本の挿絵、彫刻、陶作品、パフォーマンス、舞台美術、そしてパルマ大聖堂(マジョルカ)のサン・ペール礼拝堂内部装飾(2007完成)やジュネーブの国連欧州本部人権理事会大会議場天井画(2008完成)など、壮大な建築的プロジェクトにまでおよんでいる。ヴェネツィア・ビエンナーレにたびたび出品し、2007年にはアフリカ、2009年にはスペインの代表を務めた。先史時代の洞窟壁画に強い関心を持ち、ショーヴェ洞窟のレプリカプロジェクトでは学術委員に名を連ねた。
2013年にはフランス文化賞より芸術文化勲章「オフィシエ」を、2020年にはスペイン・カタルーニャ自治州政府よりサン・ジョルディ十字勲章を受章。日本での大規模な個展は今回が初めてとなる。

1957年スペイン・マジョルカ島に生まれる。
1974-75年パルマ・デ・マジョルカ、ついでバルセロナの美術学校に学ぶ。
1976年この頃前衛芸術家のグループや自然保護団体とアナーキストのグループの行動に参加。
1982年ドイツ、カッセルで開催の国際美術展「ドクメンタ7」に出品し、ヨーゼフ・ボイス、ジャン=ミシェル・バスキアらと出会う。
1984年パリに拠点を置く。ヴェネツィア・ビエンナーレに参加(1995年、2007年、2009年にも参加)。
1985年この年から翌年にかけ初の大規模な個展がフランス、スペイン、アメリカの美術館を巡回。
1986年マジョルカ島の古い狩猟館を住居兼アトリエにする。ニューヨーク、レオ・カステリ画廊で個展。
1988年初めてアフリカを旅しサハラ砂漠を縦断。マリにアトリエを構え、以後繰り返し滞在し制作。
1993年アルタミラ洞窟壁画を訪れる。
1994年ロンドン、ホワイトチャペル・アート・ギャラリーで回顧展。
1995年マリで陶作品の制作を始め、以後欧州各地で制作。
1996年パリ、ジュ・ド・ポーム国立美術館とポンピドゥー・センターで回顧展。
2000年パリ装飾芸術美術館で陶作品による個展。
2002年ダンテ『神曲』の挿絵制作。
2005年ショーヴェ洞窟壁画を訪れる。のち洞窟のレプリカプロジェクトで学術委員に名を連ねる。
2006年第60回アヴィニョン演劇祭で振付家・ダンサーのジョセフ・ナジとともにパフォーマンス《パソ・ドブレ》を行う。ルガノ近代美術館で大回顧展。
2007年マジョルカ島のパルマ大聖堂サン・ペール礼拝堂の陶による内部装飾が完成。
2008年スイス・ジュネーブの国連欧州本部人権理事会大会議場の鍾乳洞のような天井画が完成。
2010年アヴィニョン教皇庁等を会場に「大地-海」展開催。
2011年ヒマラヤを訪れる。
2017年インドとヒマラヤを訪れる。北インドでゲーテ『ファウスト』第一巻の挿絵制作。
2018年哲学者ジャン=リュック・ナンシーとイメージとテキストによるコラボレーション(未発表)。
2021年マラガのピカソ美術館で個展。