見どころ
Highlights

1.日本ではほとんど未紹介のスペインの代表的アーティストの40年にわたる活動の全貌を紹介

日本はほとんど受容が進んでいなかった「幻の画家」の全貌を知る貴重な機会です。

《飽くなき厳格》2018、個人像
Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger Courtesy: Galería Elvira González
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
《グラン・バッサム》1990 -1991、作家蔵
Photo: ©André Morin
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

2.スケール感豊かな大画面の絵画群

縦横2~3メートルを超すサイズの大画面が並ぶさまはまさに圧巻。それぞれの画面は、画家の行為の痕跡と物質としての存在感を豊かにたたえ、そのなかから濃密なイメージが鮮烈に立ち上がります。

《銛の刺さった雄牛》2016、作家蔵
Photo: ©André Morin
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
《とどめの一突き》1990、作家蔵
Photo: ©André Morin
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.
《漂流物》2020、作家蔵
Photo: ©David Bonet
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

3.親しい人々をとらえた特異な肖像作品

暗色の画布に漂白剤で描くバルセロ特有の肖像画「ブリーチ・ペインティング」。描いてから時を経てはじめて浮かび上がる人々の相貌は、イメージの生成と消滅に意識的なバルセロの特異な関心を物語ります。

《J. L. ナンシー》2012、作家蔵
Photo: ©André Morin
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

4.絵画の延長としての陶作品

暴力的なまでの力を加えてから窯で焼いた陶器が示す物質的な痕跡を、バルセロは魚や馬、植物、人体などのイメージに変容させます。壺や花瓶、鉢などの陶作品はバルセロにとってまさに絵画の延長なのです。

《大蛸》2016、作家蔵
Photo: ©Agustí Torres
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.

5.多様な領域にわたる制作のひろがりを紹介

絵画や陶作品、さらに水彩、ドローイング、スケッチブック、ブロンズ彫刻やパフォーマンス映像などを加え、バルセロの制作活動のひろがりを紹介。そこでは、物質とイメージとの不即不離の交錯から、自然と人間存在の根源への大いなる探求に飛翔する画家の想像力がつねに躍動しています。

《カピロテを被る雄山羊》2006、作家蔵
Photo: ©Galerie Bruno Bischofberger
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021.