ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ

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イントロダクション

フランスの建築家ドミニク・ペローは、80年代後半、フランス国立図書館の国際コンペティションを36歳の若さで勝ち取ったことにより、世界中の注目を集める存在となりました。ちょうど本を開いたかのような形の4つの高層棟が中庭を取り囲み、同時に都市に開いて建つこの建物は、そのミニマルな力強さで当時世界を席巻していたポストモダンに幕を引き、建築界に新しい風を起こしました。以来、さまざまなプロジェクトを世界各地で進行させています。

ペローの作品の特徴とは、新しい建築をいかに文化的、地理的な背景と結びつけ、現在進行形の歴史の一部とするか、という視点です。とはいえ、その建築は周辺と安易に迎合するものではありません。強い造形性を帯びた、あるいはこれ以上ないほどシンプルなそのたたずまいは、人びとの意識が土地の文脈を再確認するきっかけを創出します。

本展では、フランス国立図書館に始まり、自転車競技場&オリンピック・プール(ベルリン)、梨花女子大学(ソウル)など、都市や自然とのつながりが熟考された作品を映像や模型によって検証しつつ、進行中のプロジェクトの設計過程をたどります。2010年秋には大阪でオフィスビルが竣工するなど、日本でも活躍の場を広げるペローの思想をご覧頂きます。


  • ベルリエール工業館 1985-90
    © Georges Fessy / DPA / ADAGP

  • 自転車競技場/オリンピック・プール、ベルリン 1992-99
    © Georges Fessy / DPA / ADAGP

  • NHフィエラ・ホテル、ミラノ 2006-09
    © André Morin / DPA / ADAGP



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東京オペラシティアートギャラリー